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使用場面は中国でも果樹が多い。日本では公的機関から要請を受けてR150の実証をしており、やはり果樹の分野からの引き合いが多く、柑橘やブドウなどで期待を寄せていただいている。当社のドローンにも果樹モードがあり、性能は評価してもらっている。けれども、葉裏にも行き渡らせないといけない薬剤を、いくらドローンで四苦八苦してまいても仕方がない。上から散布してダメなら、下からという発想で開発した。
――今後の国内での目標は。
私どもは基本的に農家目線で商品を作り上げている。もちろんシェアの獲得は大切な部分でもあるけれども、まずは農家に知ってもらい、信頼を得るところからだ。
アフターサービスの質を担保するため、全国の代理店には私どものほうから試験を課す。ドローンを使ううえで必要な学びの場であるアカデミーと、整備工場としての役割を果たすための整備資格を取ってもらっている。私どものほうで常にサポートもしているので、顧客には基本的に満足していただいていると思っている。
スマート農業を総合的に行なうために、中国本社ではAIがさまざまな農業指導まで担うようなシステムづくりをしている。最終的には作物に応じて、あるいは気候に応じて、最適な農薬や肥料の散布などができるシステムづくりを、ゆくゆくは日本でも進めていきたい。
――ドローンメーカーとして最終的にどういう地点を目指すのか。
日本でドローンメーカーは、生産者からはまだまだ特殊なメーカーという扱いで、農機メーカーとは見られていない。XAG JAPANは、もちろん農業用ドローンメーカーではあるのだけれども、農機メーカーとして見てもらえるように、信頼を得たい。ドローンだけではなく、今後、ロボティクスの製品を出していくことも増える。農業に対してさまざまな役に立つものを出し、ここだったら大丈夫だと総合的に信頼される農機メーカーになりたい。
XAG JAPANホームページ
https://www.xa.com/jp
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山口亮子 ヤマグチリョウコ
(株)ウロ
代表取締役
ジャーナリスト。2010年、京都大文卒。13年、中国・北京大歴史学系大学院修了。時事通信社を経てフリーになり、農業、地域活性化、中国について執筆。⑭ウロ代表取締役。農業や地域のPRを目的としたパンフレットや広告、雑誌などの企画・制作のほか、ツアーやセミナーの運営を手がける。著書に『図解即戦力 農業のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』(共著)がある。
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