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イベントレポート

「水稲直播・子実用トウモロコシ」フォーラムin岩手


また、湛水直播については水稲無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培技術が紹介された。「根」だけを伸ばした「根出し種子」の利用が提案され、岩手県矢巾町の(農)桜屋ゆいが取り組みを紹介した。

需要者と生産者を結び付け産地化を図る取り組みへ

一方の子実用トウモロコシについては、岩手県内の作付面積は13年の1戸1haに始まり、20年には6戸20haに拡大した。仕向け先は、市内の養豚会社に68%、畜産農家の自家消費など。20年度から国の支援事業が強化され、10a当たり1万円が加算されたが、花巻市と住田町は、用途を飼料用に限り産地推進計画を作成し、取り組みを支援する体制を整えている。21年度からは紫波町も支援体制を整える見込みだという。
紫波町では、今後、離農により大量に供給される水田を有効活用するために子実用トウモロコシに注目し、町内の耕種農家で栽培した子実用トウモロコシを町内の畜産農家(和牛繁殖・肥育)に飼料として供給する取り組みを20年度に開始した。前述の普及促進会の関係機関が連携し、産地づくりを推進している。
(農)水分農産の西田真之介組合長と現場で技術指導を行なった東北農研センターの篠遠善哉氏が実証試験について報告した。真っ先に着手したのは売り先の確保だったという。対象圃場は5筆で、湿害対策にサブソイラと額縁明渠で排水対策を施し、トウモロコシの吸肥性を考慮して牛ふん堆肥を10a当たり5t散布した。乾田直播と汎用できる畑作作業機を利用して、プラウとバーチカルハロー(2回)で播種床をつくり、真空播種機で播種・施肥、ケンブリッジローラで鎮圧した。
20年7月の降水量は例年の約2倍で、圃場に滞水した箇所も見られ、排水性の良し悪しが収量に反映される結果が示された。排水性の良好な圃場では目標収量の800kg/10aをほぼ達成する成果が得られたものの、排水性の悪い圃場では3割減。盛川氏が19年・20年と800kg超えの反収を確保している理由に、長年畑作化した圃場の選択を挙げた。乾燥重で700kg以上とるためには追肥が必要で、その技術体系化が課題である。
また、作付面積を伸ばしてきた盛川農場らのグループ(20年は15ha)では、新たな穀実サイレージの調製方法を模索している。輸入トウモロコシに対して地域内循環だから実現できる穀実サイレージだが、これまでは収穫したトウモロコシを破砕・加水後に内帯付きフレコンに詰め込んで脱気・密封する作業は負荷が大きく、フレコンで貯蔵していたため、屋外で保管できず保管場所の確保が課題だった。20年に試行した内帯なしのフレコンに詰め込んだ後、ラップマシンでラップする「フレコンラップ法」では、工程の変更と作業の機械化により作業速度が3~4倍になり、屋外での貯蔵が可能になった。稲WCSと汎用利用できる点もメリットになる。

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