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新・農業経営者ルポ

日本一のイチゴを目指す宮崎のネクストファーマー。

経営者とは、かっこいいものではない。筆者自身の経験で恐縮だが、ずいぶん昔にオランダの飾り窓を歩いたとき、盛んに「シャチョウさん」と呼びかけられ、なんとなく恥ずかしさがあった。今では、東京の歌舞伎町を歩くと、「老板(らおぱん=社長)」と呼びかけられる。 農業技術者として、中国の雲南省でさまざまな方に出会った。お金儲けの神様である故・邱永漢さんと食事したとき、「世界には二つの人間がある。給料を払う人と給料をもらう人だ」と言われた。確かに、働く人は給料日が来るのを遅く感じ、経営者は「給料日はどうしてこんなに早く来るのだろう」と思う。同じ1カ月の時間感覚が違うのだ。会社では、経営者は1人で、働く人はそれよりも多い。考えてみれば、孤独な仕事である。会社が不調でも、暗い顔をしているわけにはいかない。そんな経営者の「生き様」をリアルに伝えたい。その生き様とは、「自分の過ごしてきた無様で、不器用な生き方」なのである。農業経営者は、マニュアルでできるわけがない。いきもの相手と人間相手の両方と格闘しながら取り組んでいくわけで、そこにあるのは、経営者としてのパーソナリティであり、経営理論で語れるものではないのだ。 団塊世代の集団離農が叫ばれている。未だに最前線で戦っている人もいるが、今回は、宮崎空港近くでイチゴを栽培しているネクストファーマーの長友一平(34)を取り上げたい。 文・写真/土下信人
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