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【新・農業経営者ルポ】
日本一のイチゴを目指す宮崎のネクストファーマー。
- (株)ひなたいちご園 社長 長友一平
- 第203回 2021年06月22日
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宮崎県の農作物は、県外移出が基本で、マンゴーとキンカン、キュウリなどが知られている。年間平均気温は約17℃(気象庁気象観測統計)で、1年を通じて温暖な気候である。平均気温(3位)、日照時間(3位)、快晴日数(2位、いずれも1981~2010年平年値)が全国トップクラスで、農業には非常に有利である。
イチゴの生産者も多いが、福岡、熊本、長崎、佐賀に比べ宮崎県の知名度は低い。福岡は、「あまおう」でイチゴの名声を得ている。そんな中、長友は「日本一のイチゴ生産農家になる」と意気軒昂なのだった。
宮崎ブーゲンビリア空港から車で5分くらいのところに、彼が営む農園と「ひなたマルシェ喫茶店」があった。建物は、スペイン風でお洒落な雰囲気。到着時には、イチゴを買いに来た人たちの車で駐車場は一杯で、売り場には行列ができていた。
さっそく、ひなたマルシェ喫茶店の隣の事務所で、長友に会った。
ちょっと華奢な感じで、今時のイケメン風。農家には見えないシティボーイである。好感の持てる青年だった。挨拶して着席したら、イチゴとコーヒーが出てきた。
「話す前に、とにかく食べてください」
そう言われて食べてみると、イチゴは香りが良く、甘く、嫌味がなく美味しい。そばにある糖度計で測ってみたら、糖度は20度を超えていた。あまりイチゴを食べない筆者でも、その爽やかな甘みに感心した。
イチゴ農家になる前は、福岡空港で通関士をしていた。福岡の専門学校に通い、世界に羽ばたきたいと思って通関士として働いたのだという。その空港には働く人が2万人近くおり、初めはやりがいがあって積極的に仕事に打ち込んでいた。ところが、5年間働いて振り返ってみたとき、長友は、「私1人いなくても仕事は成り立つ。その職場における存在感の薄さは代替可能」と気づいた。そして、ものを作って、人に喜ばれるような仕事をしようと思った。両親はイチゴ農家だった。長友もイチゴを作りたいと思い、とにかく父親の下で、1年研修することにした。
イチゴの生産者も多いが、福岡、熊本、長崎、佐賀に比べ宮崎県の知名度は低い。福岡は、「あまおう」でイチゴの名声を得ている。そんな中、長友は「日本一のイチゴ生産農家になる」と意気軒昂なのだった。
宮崎ブーゲンビリア空港から車で5分くらいのところに、彼が営む農園と「ひなたマルシェ喫茶店」があった。建物は、スペイン風でお洒落な雰囲気。到着時には、イチゴを買いに来た人たちの車で駐車場は一杯で、売り場には行列ができていた。
さっそく、ひなたマルシェ喫茶店の隣の事務所で、長友に会った。
ちょっと華奢な感じで、今時のイケメン風。農家には見えないシティボーイである。好感の持てる青年だった。挨拶して着席したら、イチゴとコーヒーが出てきた。
「話す前に、とにかく食べてください」
そう言われて食べてみると、イチゴは香りが良く、甘く、嫌味がなく美味しい。そばにある糖度計で測ってみたら、糖度は20度を超えていた。あまりイチゴを食べない筆者でも、その爽やかな甘みに感心した。
福岡空港の通関士。
イチゴ農家になる前は、福岡空港で通関士をしていた。福岡の専門学校に通い、世界に羽ばたきたいと思って通関士として働いたのだという。その空港には働く人が2万人近くおり、初めはやりがいがあって積極的に仕事に打ち込んでいた。ところが、5年間働いて振り返ってみたとき、長友は、「私1人いなくても仕事は成り立つ。その職場における存在感の薄さは代替可能」と気づいた。そして、ものを作って、人に喜ばれるような仕事をしようと思った。両親はイチゴ農家だった。長友もイチゴを作りたいと思い、とにかく父親の下で、1年研修することにした。
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長友一平 ナガトモイッペイ
(株)ひなたいちご園
社長
1986年生まれ(34歳)。福岡県の専門学校を卒業後、同県の一般企業に勤める。その後、地元宮崎で自分の作った商品を提供したいと思い、宮崎でイチゴの栽培を始める。現在、80aで50tを生産する。インスタグラム:hinataichigo15。YouTube:一平のいちごマイスターチャンネル。https://hinataichigo.com/
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