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新・農業経営者ルポ

日本一のイチゴを目指す宮崎のネクストファーマー。


とにかく、イチゴを県外に移出して販売するよりも、地元宮崎で食べてもらいたいと考えた。そのことが観光農園の始まりであり、これからも地元の人に喜んでもらいたいと思っている。宮崎県はイチゴ生産者が多いが、スーパーなどで売られているのは値段が安い。だから、値段で対抗するのではなく、美味しさで対抗したかった。

喫茶店オープン、そしてひなたマルシェへ

イチゴの美味しさを味わってもらうには、イチゴを食べるだけでなく、イチゴを使ったパフェやサンドイッチが必要だと思って、喫茶店を作った。農場のとれたてのイチゴを使ったパフェは評判が良く、笑顔があふれた。笑顔を見たいと思って始めたが、その通りになった。来店者は、35歳以下の女性が多かった。また、幼稚園や保育園の園児に楽しんでもらいたいと呼びかけ、宮崎市から10カ所近くの園児が来てもらったところ、可愛らしい笑顔で満ちあふれた。仕事していた福岡空港では、見ることのできない笑顔だった。
Tmgの微生物資材は、イチゴだけでなく他の作物にも使えると思って、直売所を開こうと思って作ったのが、ひなたマルシェだった。しかし、35歳以下の女性が来てくれる場所で野菜を販売するのはミスマッチだった。思うように売れないのだ。どこかが違うと思って、いまは再チャレンジしている。
「やらなければ、前に進めないし、失敗することによって学べる。学ぶことで、自分自身が変わり、スタッフも変わってくる」
長友はそう語る。

経営者として

長友は、自分のやってきたこと、そしてしくじったことなどをYouTubeで積極的に公開している。それは、「日本の農業は、若者が作らなければなくなってしまう」という危機感からだ。若い人たちともっと真剣に農業に向かい、技術や失敗を共有したいと思っていることが、YouTubeを始めたキッカケだ。
経営者とは何かと長友に質問すると、「私が考える経営者は自分のやりたいこと、成し遂げたい目的に向かう車が会社であり、その車をハンドリングしているのが経営者かと思います。ガソリンスタンドや整備士などいろんな人がいないと車は動かないですし、目的に向かうドライブは楽しい仲間がいる方が良い。スピードを出しすぎたり、ブレーキが壊れていると事故を起こしてしまう(実体験)感覚も似ていると思う」と答えた。
わかりやすく、自分のありようを捉えている。ハンドルを握り、前に進む覚悟がある。若き農業経営者は、まだ発展途上だ。「日本一のイチゴづくり」という夢はまだまだ続く。 (敬称略)

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