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【江刺の稲】
「予防原則」を語る人々の危うさ
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第300回 2021年06月22日
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科学的根拠から照らし合わせれば簡単に否定できる意見を強弁する人もいる。そういう人は何を言っても頑として思い込みを捨てようとしない。また、いわゆる「オーガニックライフ」がオシャレだと思い込んでいる御仁もいる。とりわけ何につけ「これぞ正義」と声高に叫ぶ人々に対しては違和感を禁じ得ない。
曰く、「地球にやさしい」「オーガニック」「ヴィーガン」「エシカル消費」「SDGs」「無添加」等々。あるいは「マイクロプラスチックによる海洋汚染議論」「ラウンドアップ批判」「遺伝子組み換え批判」「ゲノム編集技術批判」等々。
世界中に跋扈する活動家の存在もあるが、本音の商魂を隠して人々に誤解をまき散らす企業も少なくない。「無添加」であることがあたかも「安全」を保障するものであるかのような表示をする商品宣伝。「毎年150万tのNon-GMトウモロコシを輸入しているのだから国内でそれを生産することにビジネスチャンスがある」と言ってNon-GMトウモロコシ生産を勧める僕である。でも、ニーズがあればそれをやればよいと思うだけで、遺伝子組み換えを否定する立場にはない。
曰く、「地球にやさしい」「オーガニック」「ヴィーガン」「エシカル消費」「SDGs」「無添加」等々。あるいは「マイクロプラスチックによる海洋汚染議論」「ラウンドアップ批判」「遺伝子組み換え批判」「ゲノム編集技術批判」等々。
世界中に跋扈する活動家の存在もあるが、本音の商魂を隠して人々に誤解をまき散らす企業も少なくない。「無添加」であることがあたかも「安全」を保障するものであるかのような表示をする商品宣伝。「毎年150万tのNon-GMトウモロコシを輸入しているのだから国内でそれを生産することにビジネスチャンスがある」と言ってNon-GMトウモロコシ生産を勧める僕である。でも、ニーズがあればそれをやればよいと思うだけで、遺伝子組み換えを否定する立場にはない。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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