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【江刺の稲】
2回目のワクチン接種を控えて安心を考える
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第301回 2021年07月26日
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接種翌日にわずかに腕の腫れを感じたが、以前に受けた肺炎球菌ワクチンよりずっと楽。TVでは二度目の副反応が酷いと報じているが、少し騒ぎ過ぎではないだろうか。
開発から実際の接種までの期間が短かったために安全性評価に不安を持つ人が多いのも理解はできる。でも、メディアがその不安を煽っているように思える。
むしろ、国産ワクチンや治療薬の開発に後ろ向き、あるいは及び腰であるかのようにすら見える我が国の厚生労働省は他のどの先進諸国より慎重だった。
そもそも、コロナ問題でとかくそれを危惧して国民に自粛を迫る際の決まり文句である「医療体制の崩壊」は、新型コロナウイルス感染症を「指定感染症」のうち「入院勧告」のできる「2類相当」に分類したことにある。海外と比べて感染者数だけでなく重症者数も死亡者数も桁違いに少ない我が国。安倍元総理が退任会見で敢えて発言した新型コロナウイルス感染症をより危険度の低いインフルエンザなどと同じ5類への変更を呼び掛けていたのに、それはどうなってしまったのだろう。ネットなどで見ると厚生労働省内でもそういう話が進んでいたというのに。誰がそれを阻んでいるのか。
開発から実際の接種までの期間が短かったために安全性評価に不安を持つ人が多いのも理解はできる。でも、メディアがその不安を煽っているように思える。
むしろ、国産ワクチンや治療薬の開発に後ろ向き、あるいは及び腰であるかのようにすら見える我が国の厚生労働省は他のどの先進諸国より慎重だった。
そもそも、コロナ問題でとかくそれを危惧して国民に自粛を迫る際の決まり文句である「医療体制の崩壊」は、新型コロナウイルス感染症を「指定感染症」のうち「入院勧告」のできる「2類相当」に分類したことにある。海外と比べて感染者数だけでなく重症者数も死亡者数も桁違いに少ない我が国。安倍元総理が退任会見で敢えて発言した新型コロナウイルス感染症をより危険度の低いインフルエンザなどと同じ5類への変更を呼び掛けていたのに、それはどうなってしまったのだろう。ネットなどで見ると厚生労働省内でもそういう話が進んでいたというのに。誰がそれを阻んでいるのか。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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