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今年の市場相場を読む

本格シーズンに突入 果菜類の動き、この10年 シシトウ/オクラ/パプリカ/レイシ


オクラ/高知産が63%増えてシェアも23%に 夏の季節野菜から国産通年供給も可能な情勢

【概況】
東京市場のオクラは、10年と20年の対比では数量が8%程度の減ながら単価は34%も高くなった。6月ごろから増え始めて8月が入荷ピークとなるパターン。20年の場合は、年明けから品薄高推移、3~4月には単価は5割も高騰した。5月から夏場にかけて数量は前年を上回ったが、価格は3割前後高く推移した。10年当時の主産地は、鹿児島28%、沖縄21%、高知13%。29県から入荷、群馬県が北限だった。輸入は8カ国から(シェア20%)。
【背景】
これが20年に至ると、産地地図が変わってくる。鹿児島、沖縄が数量も減少して、シェアも27%、18%。輸入はフィリピン、タイの2カ国で17%。これに対して高知県は入荷数量が63%も増えてシェアも23%まで拡大している。オクラは基本的には年間を通じて入荷するが、旬である夏場には真冬の8~10倍もの山を作る。国内のほぼ総ての産地が夏に出荷ピークを作る。他のシーズンは鹿児島、沖縄、高知が主体となる。とくに12~3月はフィリピン産が中核だ。
【今後の対応】
入荷パターンからすると、周年供給されてはいてもオクラは夏場の季節野菜。夏以外は主にフィリピンなど輸入品が担い、シェア2割を超える。無視できない現実だ。主産地と輸入品で85%。あと15%が全国の20数県。関東ではどこでも生産されており、東北・北海道からも入荷がある。つま物出身だが、いまは一般に普及、市場ではキロ800~900円と高値が付き、輸入品の代替もできる。今年6月現在、国産は品薄状態で輸入が必死に補完。梅雨が明ければ作柄は回復へ。

パプリカ/輸入品割合7割以上で供給は安定 スマート農業活用で国産率向上もできる

【概況】
東京市場での初統計は2011年。11年と20年の数字を対比すると、数量で13%程度の減だが単価2%高。数量も単価もあまり有意の推移ではなく、年ごとのブレの範囲内である。それだけ安定しているのは、輸入品の割合が11年で88%、20年でも75%あり、ほぼ受注納入的な商品だからだ。年間を通じてかなりコンスタントに入荷しているが、やはり果菜類が増える6月くらいから夏場にかけての入荷が比較的多い。
【背景】
パプリカは、輸入品がマーケットを徐々に作り出した新しい品目。アスパラやブロッコリーなどの例に倣って、国内産地がチャレンジを始め、そのため入荷量が増えて統計が独立した。それから10年たっても輸入品の割合は、まだ75%もある。多くはピーマン産地が新規導入する程度の規模で、様子見しながら生産していただけだ。そこに登場したのが宮城県で、商社系の大規模施設が稼働して、10年間で2.5倍に増え(実数で182t)シェアも6%まで拡大した。

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