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今年の市場相場を読む

本格シーズンに突入 果菜類の動き、この10年 シシトウ/オクラ/パプリカ/レイシ


【今後の対応】
20年については、宮城に加え高知県が3.5%、宮崎県で3%とピーマン産地が参戦してきた。今年6月中旬現在、全体では前年より入荷量が2割ほど少なく、1割高い。75%が韓国産で断然トップだが、国産では宮城、高知が若干遅れている一方で、宮崎が昨年同期より33%増えているほか、熊本も36%増えた。東京市場の高値に即応できるのは、大型施設が増えているためだろう。需要があるのだから、国の“スマート農業”振興事業をうまく活用したい。

レイシ/典型的夏野菜だが、いまや周年需要に 安定供給できる産地リレー体制づくりを

【概況】
10年と20年を対比すると、数量26%減、単価6%高。レイシの旬は夏とのイメージがあるのは、産地・沖縄の夏野菜「ゴーヤー」であることを消費者も知っているからだ。実際に、10年7月の入荷量は最も少ない1月の13倍、20年の8月は1月の9倍入荷している。典型的な季節野菜だが、いまや業務用を中心に周年需要がある。20年で沖縄34%、茨城19%、群馬17%、宮崎12%、次ぐ鹿児島、長崎、栃木合わせて11%と、産地が分散している。
【背景】
20年に入荷が減った要因のひとつは、7月の日照不足と8月の猛暑の影響が大きく7、8月にピークが低くなったこと。数量が少なく単価も高く、季節野菜として痛かった。レイシは新野菜、地域野菜としては珍しく、10数年という短期間で完全に全国区で定着した。普及の背景には沖縄の県民食、ゴーヤー・チャンプルの材料“ソウル野菜”という、物語性が有効だったからだ。ただし早急な普及を狙うあまり、「ゴーヤーの日」を「5月8日」に定めたことに無理がある。
【今後の対応】
例年なら4割以上のシェアを持つ沖縄が、6月中旬現在、前年同期比で56%。関東産地は例年通りの出荷状態だが、いかんせん数量が少ない。原因のひとつが沖縄の梅雨明け遅れだ。生産・出荷体制が間に合っていない。夏は始まったばかりなのに、夏後半を担ってほしい関東産地が早めに切り上げることになれば、今年のレイシ商戦は、あまり期待できない。早めに出して単価を取ろうとするなら、本来の産地リレーになってこない。秋に向けての後半の産地や作型がほしい。

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