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【国会議員の毛髪検査は趣旨を伝えていない可能性あり】
私はここで心配になりました。DPJは「国会議員23人の賛同を受け、毛髪検査に協力してもらった」と繰り返し強調していたからです。国会議員が間接的にとはいえ反医療活動にお墨付きを与えているとしたら、この国の科学リテラシーはお先真っ暗。そう思った私は議員のうちの一人に連絡を取ってみました。すると、「DPJ? そういえば数年前に頼まれて毛髪を提供したことがあったけど、そのくらいしか関わっていませんね」との回答が。DPJの講演内容を伝えると、中身を知らなかったようでしたが、「情報ありがとうございます。今後関わりには気を付けます」と私の報告に耳を傾けてくれたのでまずは一安心。DPJは「多くの国会議員が賛同している」と得意げに主張していましたが、なんだかこれも怪しくなってきましたね。もし中身を知った上で賛同している議員さんがいるなら、ぜひ私の番組で対談しようではありませんか。
怪しさ満点のデトックス・プロジェクト・ジャパン、あなたたちのトンデモ商売は全てお見通しだ! 違うと言うならトンデモハンターの私をメンバーに入れてみたらいい。
渕上桂樹
2018年に長崎で「農家BAR NaYa」を開業し、50種類以上の珍しくて豊富な自家製果実酒を提供。カウンターでの農業トークがきっかけで2019年にエフエム諫早で農業バラエティ「ナヤラジオ」放送開始。メインパーソナリティを務める。番組の方針は「農業を飾ることなく、あらゆる方面からお話しする」こと。2020年に(株)ナヤカンパニーを設立。ふるさとに産業を興すべく、弟と共に羊牧場開設を目指す。
農薬について知ろう
第3回 残留農薬の規制は万全か 佐藤成美
農作物の安全性の面から「残留農薬」を気にする人が増えています。最近では、小麦粉やパンなどの小麦製品から残留農薬が検出されたことが話題になりました。スーパーマーケットには化学合成農薬を使わない、いわゆる有機(オーガニック)栽培の野菜も並びます。ひょっとしたら農薬は必要ないとすら考える人もいるのかもしれません。そこで、農薬が気になる人の疑問を解決すべく、残留農薬を中心に、農薬の使用目的や安全性、検出法などについて、サイエンスライターの佐藤成美がシリーズで解説していきます。
【残留農薬とは作物に含まれる農薬のこと】
残留農薬とは、作物や食品に含まれる農薬のことです。使用した化学合成農薬は収穫するまでに分解されたり、雨で流されたりするので、そのまま農作物に残るわけではありません。それでも、ごく微量が作物や土壌などに残ることもあれば、農業排水とともに川や湖に流れ込んでいる可能性があります。
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