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ポジティブリスト制度では、約800種類の農薬に暫定基準が設定され、登録がないなど残留基準がないものは、一律に0.01ppmという基準が採用されています。ppmは、濃度や割合を示す単位で100万分の1を表します。0.01ppmは、食品1kgに0.1mgの微量の農薬が含まれることになります。
ポジティブリスト制度導入前は、283種の農薬などに残留基準が定められており、それ以外の基準のないものについての流通は規制されていませんでした。そのため、食品から残留基準が設定されていない農薬が検出されても販売を禁止できなかったのです。
制度導入後は、すべての農薬に残留基準が定められ、その基準値を超えた食品の販売などが原則禁止されました。国内のみならず外国で使用されている農薬や過去に使用された農薬などすべての農薬が規制対象になったわけです。そこで、暫定基準のリストにない農薬でも、0.1ppm以上検出されれば、販売は禁止されます。なお、暫定基準は定期的に見直しがなされています。
佐藤成美
サイエンスライター、明治学院大学非常勤講師(生物学)、農学博士。食品会社の研究員、大学の研究員、教員などを経て現在に至る。研究所の広報誌やサイトなどにも原稿を執筆している。著書に『「おいしさ」の科学』(講談社ブルーバックス)『お酒の科学』(日刊工業新聞社)など多数。
(5)農薬と病気 ラウンドアップ(ファクトチェック)
グリホサートは発達障害など子供たちの健康に影響がある
藤田和芳氏(オイシックス・ラ・大地(株)代表取締役会長)
AGRI FACTによるファクトチェック結果
科学的根拠なし
【その理由は?】
自閉症とグリホサートの因果関係を証明した論文がないから。
以上の要旨はAGRI FACT事務局が作成したものです。詳細は以下でご確認ください。
農と食に関する情報をフェアな立場で提供するサイト「AGRI FACT(アグリファクト)」は2021年4月14日、「(グリホサートがもたらす健康被害には)発達障害など子供たちへの影響がある」藤田和芳氏(オイシックス・ラ・大地(株)代表取締役会長)との投稿についてファクトチェックを行い、「科学的根拠なし」とする調査結果を発表した。
【ファクトチェックした投稿内容】
「(グリホサートがもたらす健康被害には)発達障害など子供たちへの影響がある」
【投稿内容の原文(検証対象は太字部分)と出典】
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