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今回の東京オリンピックも64年の夏を思い出させるような猛暑の中で開催されている。しかも、コロナ禍それも緊急事態宣言が出される中で無観客開催されている。今の高校1年生は半世紀経った後に、今年のオリンピックをどのように思い出すのであろう。
オリンピックの開催そのものが日本にとって記念碑的なことだった64年。オリンピックに間に合わせるように新幹線ができ、首都高速道路も開通した。三波春夫が歌う東京オリンピック音頭はその後の町場の盆踊りでは定番として流されていた。
今と比べて、選手の競技レベルの高さは言うに及ばず、日本という国の経済的豊かさも比較にならない。オリンピックの勢いを引き継いだ大阪万博。経済成長は続いていくが、その時代、日本の公害被害も最高度に達していた。それも我が国は克服してきた。64年のオリンピックをこれほどまで懐かしく思い出すのはなぜだろう。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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