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出典:印鑰智哉氏(民間稲作研究所・種子の会とちぎアドバイザー)のFacebook投稿(2021年4月22日 午前10時32分)
https://www.facebook.com/InyakuTomoya/posts/5224554754237979
■ ファクトチェックの検証結果
民間稲作研究所・種子の会とちぎアドバイザーの印鑰智哉氏は、グリホサートが与える広範な影響の一つとして「蝶の激減」を挙げている。この蝶が具体的に何を指すのかについて、註(1)を見ると、「ラウンドアップ(グリホサート)は除草剤であって、殺虫剤ではないのだけれども、オオカバマダラが激減した主要因はグリホサートにあると考えられる。そしてハチの生存にも影響があるという研究 New Study: Undisclosed Inert Ingredients in Some Popular Roundup Products Found to Be Highly Toxic to Bumblebees https://www.centerforfoodsafety.org/.../new-study... と書いていることから、「オオカバマダラ」であることがわかる。
このオオカバマダラは比較的大型の蝶で、長距離の渡りをすることで有名だ。北米のオオカバマダラは5000kmに及ぶ長距離を移動し、大集団でメキシコなどの森で越冬する。北米では大変にポピュラーな蝶であり、Monarch(皇帝)あるいはTigerの俗称で親しまれている。
2000年代初頭、除草剤ラウンドアップ(有効成分名グリホサート)とそれに耐性を示す遺伝子組み換え作物のラウンドアップレディが開発され、2007年までに米国の大豆のほぼ100%とトウモロコシの50%以上がラウンドアップレディになった。グリホサートの使用により、畝間にはえるトウワタは根絶され、農家は多大なメリットを享受した。同時期に一部地域でオオカバマダラの減少がみられたため、オオカバマダラの激減は、グリホサートとラウンドアップレディ作物の使用による食草のトウワタ激減に起因するというグリホサート単独原因説が研究者や自然保護団体、反農薬、反GM活動家から主張された。それがメディアで拡散された結果、一般の人々の中に一定の説得力をもって浸透していった。
しかし、グリホサート単独原因説は個体群動態の説明として単純す
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