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特集

AGRI FACT(後編)



■今の教科書の内容

僕としては、年代も重なっている4大公害とセットで、中学公民の授業で教えてほしいと考えています。
僕が小学生の時は『沈黙の春』は教科書に載っていた記憶がありますが、今の教科書ではどうでしょうか。
代表的な教科書の出版社数社に問い合わせた所……公民の教科書では扱いはないそうです。(小学生の課題図書や、高校の倫理や日本史の授業では載っている教科書もあるようです。)
つまり先生の参考資料として『沈黙の春』は紹介されることはあるかもしれないけど、確実に歴史の授業で扱うということはないということ。
少し残念ですね。
『沈黙の春』に代表される悲しい歴史も、もちろん大事ですし忘れてはいけないことです。
しかしその悲しい歴史を乗り越えて、科学技術の進歩や厳しい検査基準を課してきた上で現在の農業があることもセットで教えるべきです。
特にADI(一日許容摂取量)や有機栽培の正確な定義などは、日本国民全員が絶対に知っておくべき最低限の知識だと考えています。

■ 不毛な対立構造を生まないために

農薬の安全性に関して誤解したり、デマを信じてしまう人がいる原因は何か?
僕は義務教育できちんと農薬の安全性や科学技術の進歩を習っていないことも、原因の一つだと考えています。
デマが拡がり世論が分断して、「慣行栽培vs有機栽培」のような対立構造に仕立てて、政争の材料になってしまっているのがすごく悲しい!
いろいろな農家や栽培方法の多様性が尊重されるように。
デマに流されず、自分の考えを持って選択できる大人になれるような教育をしてほしいなと思いました。

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