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4歳の頃から
刺繍をやったり
ぬいぐるみを作ったり
裁縫道具をおもちゃがわりにして遊んできた元気に
「前掛け作ってくれる?」とお願いすると
二つ返事でOK。
さっそく赤い布を買ってきて
手縫いでちくちく。
とりあえず4枚できましたが
お地蔵さんはたくさんあって
あっちこっちと小さいのもくわえると10体以上。
始めたのが前日だったこともあり
当日全部は
間に合いませんでした。
ただお地蔵さんの大きさもまちまちなので
あとは寸法にあわせて少しずつ作っていこうと思います。
作りながら
お地蔵さんの前掛けは
なんで赤いのか
ちょっと気になってネットで検索してみたら
答えと一緒に
ショッピングサイトの商品画像がずらっと出てきました。
売ってるんですね
お地蔵さんの前掛け。
現代としては
「そんなの当たり前じゃん」ってなるのかもしれませんが
僕にとっては
「そんなの売ってるんだ」
とちょっとびっくりしました。
できあがった前掛けには
交通安全とか家内安全とか家庭円満とか
それぞれ願いを書いて奉納させていただくわけですが
その願いはお地蔵さんが叶えてくれるというより
自分たちの集落の
ちょっとしたものを
ちょっと時間を割いて
みんなで作ってお納めする
という気持ちや行為が
人の気持ちをやさしくして
結果的に運転がやさしくなったり
物言いがやわらかくなったり
ということにつながり
それが最終的に交通安全とか家庭円満という形になって現れるのでは?
と僕は思います。
必要なものが
「ワンクリックで次の日届く」
僻地に暮らす僕たちにとって
とても有難いことですが
「ちょっとしたものを、ちょっと時間を割いて作ってみる」
というような気持ちは
暮らしの楽しみとして残していきたいですね。
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山本晋也 ヤマモトシンヤ
副村長
みわダッシュ村
1968年、京都生まれ。美術大学を卒業して渡米後、京都で現代美術作家として活動。そのかたわらオーガニックレストランを経営するも食材を種から作ってみたくなり、京都市内で畑を始める。結婚して3人の子供を授かったころ、農業生産法人みわ・ダッシュ村の清水三雄と出会い、福知山市の限界集落に移住。廃屋を修繕しながら家族で自給自足を目指す。土と向き合ううち田畑と山や川、個人とコミュニティーの関係やその重要性に気がつき、田舎も都会もすべて含めた「大きな意味での自給」を強く意識するようになる。この考え方は、美術家時代にドイツの現代美術家ヨゼフボイスのすべての人が参加して創り上げる社会彫刻という概念に影響を受けた。現在みわ・ダッシュ村副村長。
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