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オピニオン

コメ先物市場が消えた日

突然の逆転劇だった。コメ先物本上場を社是とさえしていた米穀新聞の記者を襲った驚天動地。 その思いのたけをつづってもらった。先物市場閉鎖が何をもたらすか。 失われたものの大きさは計り知れない。 (編集部)
8月5日木曜日の正午、霞が関の農林水産省正面玄関で偶然、農水省事務次官のOBに出くわした。そのOBはコメの本上場実現を推進すべく堂島取に協力していたことから開口一番「驚天動地だ」と言った。
著者も同じ思いであったので、何のことかは聞かずとも意思が通じた。驚天動地とは農水省が(株)大阪堂島商品取引所から申請のあったコメ先物本上場に「不認可」の決定を下したことである。
本上場の認可が確実と予想されていたが、急転直下不認可の決定が下されたのだから、まさに驚天動地としか表現のしようがない。農水省のこの決定はコメを産業化する道を閉ざしただけでなく、安楽死させることを宣言したに等しい。取り返しのつかない決定だ。なぜそう思うのかは後述するとして、この日何があったのかにまず触れたい。

公開意見聴取の一部始終を再現する

この日、8月5日に農水省は霞が関の本省7階大講堂でコメ先物本上場の認可を申請した堂島取から公開で意見聴取を行なった。
農水省からは大臣官房新事業・食品産業部の長野政策課長、渡邊商品取引室長、三浦課長補佐が、堂島取からは中塚社長、馬場取締役、大房取締役、笠原社長室長が出席した。
はじめに長野課長より堂島取からコメ本上場認可申請があったことに対して「基準を満たしていない」とし、その理由について「先物市場に参加している当業者の数が第3期から第5期にかけて横ばいであり、当業者の参加意向も増えておらず、当業者の利用が今後拡大できると確認できない。これらをはじめとして試験上場期間の取引の状況を総合的に判断した結果」と述べた。

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