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コメ記者熊野のコメ市場情報

Web取引がコロナ禍で進化 コメ取引手法を変える可能性

コロナ禍ですっかり定着した感のあるWeb上でのコメ取引会。このコメ取引は将来的に大きな飛躍を見せる可能性があるので、市況動向に言及する前に詳しく触れてみたい。
Web上でコメの取引を行なっている組織は現在二つある。一つは全国米穀工業協同組合(全米工)、もう一つは関東のコメの集荷業者や卸、大手小売、仲介業者等で組織される任意団体の米友会。
全米工(東京都千代田区 中島良一理事長)は原料米搗精業者102社で組織される全国組織で、毎月東日本取引会(東京)と西日本取引会(名古屋、岡山、福岡)を開催している。
取引会の特徴は、コロナ禍で会場に来られない組合員もいるため、リアルな会場とWebで結んでパソコンやスマートフォンからも取引に参加できるという点。会場に行けない組合員はリアルな会場にいる場立ちに画面上から声掛けして取引に参加する。
もう一つの大きな特徴は、取引に出品されるコメのサンプルを画像解析してその画像や分析データを事前に参加者に示すようにしていること。これは全米工の取引会では主に特定米穀、いわゆるくず米が取引されるため、一般米の産地銘柄と等級を謳ったものとは違い品位確認が必要なため。それがどのようなものなのかは、まず写真を見ていただきたい。

リアルとWebを結んだコメ取引会

上段右側の写真が取引会に出品されたサンプルの拡大画像で、この画像は簡単に拡大・縮小できるようになっており、コメ粒一粒一粒まで画面上で確認できる。左側はそのサンプル画像をデータとして表示したもので、サンプルトレーに入っているコメ粒の長さ、幅、面積の分布が分かるようにグラフ化されている。取引会場に行けなかった人もパソコン上でこの画像を見ることができ、サンプルの価値判断が可能になる。

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