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ラウンドアップマックスロードの5リッター少水量散布という除草技術がもたらす経営的可能性

麦栽培編


「ラウンドアップマックスロードの専用ノズルとして、バッテリー・人力用や動力用に加え、(2021年)6月にブームスプレーヤ用ができたというので、実演会を開いてみました。コメの後作である大麦の生産で耕起前にこの技術を活かせないかと思ってのことでした。100リットル/10aだと水汲みに何回も往復しなければなりませんが、5リットル/10aだと500リッターのハイクリブームに1回の給水で10haの散布が可能です。これなら朝に希釈液を満載したら、お昼の休憩時に一度補給するだけで済みます。法人経営となればコスト低減は魅力で、労働生産性が上がれば必然的にコストは下がります。除草は作物にとっては欠かせませんが、農業にとっては要らないコストです。そういった部分のコストをいかに省けるかがカギになります」
会場を提供した農事組合法人楠浦営農組合は、10人の組合員でコメや大麦、稲発酵粗飼料、高菜などを約28haで生産している。実演会を終えて鬼塚猛清代表理事組合長は、この技術に大いに期待を抱いたようだった。
「ブームスプレーヤ用の専用ノズルは来シーズンからの予定でしたが、さっそく購入して使うことにしました。労力とコストを低減できるので楽しみです」(注:後日、散布の有効性を確認し、満足したと報告あり)

経営的可能性(3)投下労働時間当たりの収益向上

ラウンドアップマックスロードを100リットル/10aで土壌処理除草剤との混用ではなく、耕起前に専用ノズルULV5をブームスプレーヤなどに装着して5リットル/10aで散布する方法を前後の作業体系も交えて提案したい。雑草防除を効果的に実施するには耕種的手法の併用も重要となることを付け加えておく。
慣行法は、「ロータリーハローでの耕起を数回→播種→土壌処理・茎葉処理除草剤の混用散布」となる(注:石灰類と肥料の施用に関する内容は以下も省略)。耕起は、ラウンドアップマックスロードを専用ノズルULV5で散布する方法に置き換えれば(後述)、播種床を造成する目的での作業のみに抑えられる。
麦は比較的乾燥した地帯での栽培に適した作物だが、この慣行法には排水性を高めるサブソイラーによる心土破砕が含まれていない。本来は明渠や本暗渠も整備されていることが望ましい。排水対策が不十分だと生育に支障が生じ、雑草が多発しやすいことも知られている。心土破砕を組み込めば追加の作業となるが、湿害を回避して増収すれば費用対効果が見込めるに違いない。

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