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ラウンドアップマックスロードの5リッター少水量散布という除草技術がもたらす経営的可能性

麦栽培編


ラウンドアップマックスロードを専用ノズルULV5で散布するタイミングは農業者の判断で分かれる。理想は雑草の発生期間を長く確保して後続のスタブルカルチでの粗耕起直前だが、サブソイラー耕後は地表面の状態いかんではブームが安定しない恐れがある。そもそもサブソイラーを所有しないケースもあるものの、いずれにしてもラウンドアップマックスロードを散布できることには変わりがない。
スタブルカルチは時速5~10kmでの高速作業が可能なため、ロータリーハローに比べ3~5倍の能率を誇る。土壌を細かくしすぎて水はけを悪くすることもなく、サブソイラーを含め下層土に亀裂が入りやすくて乾土効果が高まる。土質によってはそのまま播種(ロータリーシーダー)につなげられるだろうが、ロータリーハローを挟むにしても慣行法から回数は減らせる。
農研機構九州沖縄農業研究センターで開発された浅耕播種技術にも言及したい。コメ、麦、大豆の輪作体系圃場で、コメの収穫後に速やかに深さ5 cmで浅く耕すことで、除草剤抵抗性スズメノテッポウの埋土種子を出芽させた後にラウンドアップマックスロードで除草するものになる。作条を浅く、条間を深く耕せる播種機搭載ロータリーハローを用意し、2回の浅耕と遅播きを組み合わせる。大豆の後作の場合は浅耕は1回で事足りる。これらの防除法と土壌処理除草剤の使用を複数年継続することで、除草剤抵抗性スズメノテッポウのまん延圃場でも発生密度を低下させられる。
こうしてロータリーハローをスタブルカルチに切り替えたり、ラウンドアップマックスロードの5リットル/10a少水量散布を行なったりすることで、投下労働時間当たりの収益向上の恩恵が受けられる。

経営的可能性(4)収量の阻害要因を未然に断つ

前項で麦の耕起前にラウンドアップマックスロードを散布する作業体系をテーマにしたが、この時期は秋雨前線が停滞することもあり、除草剤を散布するのは厳しいと感じた人は少なくないだろう。いったん雨が降ってぬかるんだ圃場では、タイヤが細いハイクリブームでさえ走行が困難なこともあるかもしれない。そんなときこそラウンドアップマックスロードの真骨頂で、この作業体系が実現するゆえんなのだ。
ラウンドアップマックスロードは、一世代目のラウンドアップや二世代目のラウンドアップハイロードと異なり、散布から1時間後には薬液がしっかりと吸収されて根まで移行する特徴がある。これによって、散布当日の午後から雨天の予報だったとしても、午前中に散布する離れ業をやってのけられる。その背景には活性成分の優れた吸収力があり、散布翌日では雑草はまだなんの症状も示していないが、上述のとおり、活性成分はしっかりと植物体内に取り込まれている。もちろん、天気が崩れなければ散布翌日でも耕起が可能で、地中に埋められた雑草も再生することはない。また、雑草の活性が低い低温時に散布しても、朝露が付いた状態の雑草に散布しても、実効性があることは冊子(公益財団法人日本植物調節剤研究協会発行の『植調』第41巻第3号 別冊)で発表されている。

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