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特集

茨城県産パン用小麦「ゆめかおり」が紡ぐ物語~情熱が人を動かし、商品が生まれ、消費者に~ 後編


もう一つはプロモーションです。初年度に思った成果が得られなかったので、栽培研究会のマークを入れた専用包材を開発しました。その結果、その後の販売で好評を得て、販売エリアの拡大につながりました。また、今回は原材料をそっくり変えるという取り組みなので、動画の配信などを用いて、店舗のオーナー様にもご理解いただけるように時間をかけて説明しました。
――来年以降の展開、展望は?
お客様から一定の評価をいただきましたので、ゆめかおりの生産が拡大して供給量が増えれば、ゆめかおりを使用する商品の種類を増やしたり、販売期間をできる限り伸ばしたりしたいですね。
――貴社が地域別の商品開発に取り組み始めた経緯は?
全国各地にさまざまな文化や風習があり、当然、食についても多様性があります。その土地で馴染みのある原材料やメニューを積極的に開発して、その地域のお客様にご支持いただけるようになることが、セブン-イレブンの目指す「近くて便利なお店」になると思っています。今回のゆめかおりのように、地域の生産者との取り組みを通じて、我われが地域の商品を開発することで、その地域に貢献していきたいというのが地域商品を開発する一番の目的です。
私が所属する商品本部には、全店向けの商品を開発する部隊と、全国10カ所のエリアに分かれてそれぞれの地域の商品を開発する部隊がいます。コンビニエンスストアでは東京で開発した商品を全国一律に供給するところからスタートしましたが、いまでは地域に根差したお店作りのために、地域のお客様に支持される商品の開発にも一生懸命に取り組んでいます。
――貴社が国産の原材料調達に踏み込む理由は?
原材料調達は我われの大きな課題です。まずは持続可能性ですが、店舗数が多いがゆえに使用量が多く、果たして5年後、10年後に同じ調達ができるのかというと、わかりません。地域でとれるものを地域で消費するというだけでなく、産地・生産者と加工、商品を販売する場所が近いことで物流費の問題、さらにはCO2の削減にもつながるなど、メリットになります。手間、時間、コストをかけても、地区ごとに原材料をしっかり調達できるスキームを考える時期にきています。いわゆる地産地消では地元産の原材料を地域内で使用してきましたが、今回のゆめかおりの取り組みは、それらに比べて少し踏み込んだものでした。
もう一つの理由は地域貢献です。我われ2万1000店のプラットフォームを持っている企業が国産の原材料調達に取り組むことで、生産者の方々にその地域の農業の可能性を感じていただき、産地拡大、生産量を増やすお手伝いをできればと考えています。ただし、国産原料では品質の安定化は非常に重要です。今回は茨城パン小麦栽培研究会に小麦のタンパク含有率の均一化に踏み込んでいただいたことで、品質をしっかり担保いただいています。そこまで踏み込んでいる方がいらっしゃれば、弊社としてもぜひいろんなお取り組みを積極的にしたいです。

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