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特集

茨城県産パン用小麦「ゆめかおり」が紡ぐ物語~情熱が人を動かし、商品が生まれ、消費者に~ 後編


――地域商品を作るために、今後、タッグを組みたい方は?
私が配属された10数年前に比べて、地域で作った商品がご支持いただけるようになったので、加盟店様にも喜んでいただけるようになりました。地域限定、期間限定でも生産者の方と一緒に商品づくりができるのは小回りの利く部隊でなければできません。やりがいもありますし、商品が売れたときには一緒に喜び合える、そういう仕事に携われて良かったと思っています。ゆめかおりの生産者である染野実さん((有)ソメノグリーンファーム・代表取締役)のようにモノづくりに対する考え方だけでなく、日本農業に一石を投じられるような志をお持ちの方、リバティーフーズ(株)の鳥山雅庸社長のように地域の活性化をポジティブに盛り上げてくださる方とはぜひタッグを組みたいですね。私がお会いしていないだけで、まだまだたくさんいらっしゃると思います。原材料調達から販売までのすべての商行為に関わるのが我われの仕事です。川上から川下まですべてに関わっていきますので、一緒に取り組みたいと思ってくださる方が増えてくれたら嬉しいです。

製粉会社の視点 北米産銘柄の1CWに匹敵する国産小麦の産地を応援したい

昭和産業(株)
製粉部業務課課長
真藤 利和さん

昭和産業(株)
広域営業部販売課次長
今野 昇さん

茨城パン小麦栽培研究会の小麦を使った焼きたてパン。すでに一定の評価を得ている外国産小麦から茨城県産「ゆめかおり」に変更し、その魅力を茨城・栃木・福島のお客様にどうやってアピールするのか。セブン-イレブンの東北・北関東地区の商品開発の担当者に話を聞いた。


――茨城パン小麦栽培研究会(以下、栽培研究会)の「ゆめかおり」を扱うまでの経緯は?
真藤 近年、国産小麦を使ったパンが市場で支持されていますが、弊社が提案してきたのは集荷量の多い北海道産小麦でした。栽培研究会の存在は知っていても、集荷量が少なく、我われの規模の製粉会社が取り扱うのは難しいと考えていました。一方で、弊社は茨城県内に鹿島工場があり、同県産小麦で地産地消をしたいという思いも持っていました。
そのなかで、今回の茨城県産パン用小麦「ゆめかおり」の取り組みは、リバティーフーズ(株)の鳥山雅庸社長からお声がけいただきました。同社は、弊社の小麦粉を使ってセブン-イレブンの焼きたてパンを製造して茨城県・栃木県・福島県の店舗に供給するという関係が、事業を開始した当初から20数年間続いています。

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