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特集

茨城県産パン用小麦「ゆめかおり」が紡ぐ物語~情熱が人を動かし、商品が生まれ、消費者に~ 後編


――この取り組みを通じて仕事の幅は広がりましたか?
今野 今回、弊社は工場の立地と取引関係から「ノー」と言えないところから関わらせていただいたのですが、セブン-イレブンが行政とタッグを組んで、茨城県以外でもパン用小麦の生産量を増やす取り組みが広がっていけば、生産者の意欲も高まる可能性があります。
鳥山社長は心の底から自社の利益よりも日本農業や国内の生産者の皆さんのために、志がほかの方より圧倒的に違うステージにいらっしゃるので、生産者とつながりを持って、マッチングのようなことも含めて、即行動に移してその人のために汗をかく唯一の存在です。そこから、いろんな人と人のつながりで掛け算が起きて、一気に発展する可能性もあると思っています。
これまでカナダや米国の全く顔のわからない方から買ってきた小麦を粉にして供給するのとは違い、生産者の顔を思い浮かべながら取り組む仕事は良いものだなと気づかされました。
真藤 もともと原材料調達では生産者との関わりもありましたが、鳥山社長にパワーを感じましたし、生産者側から最終商品までつながる取り組みに関わらせていただいたのは良い経験になりました。

生産者の「購入してもらうための努力」と製粉会社の「作り続けてもらうための努力」

今回のセブン-イレブンの焼きたてパンの取り組みには関わっていないが、茨城パン小麦栽培研究会のゆめかおりを最初に取り扱い始めたのは千葉製粉(株)だ。同社が締結した小麦の品質を担保にした直接取引は、生産者らを勇気づけ、産地の品質向上と生産量の増大に貢献してきた。
ゆめかおりの生産をリードしてきた染野実さんは常々、生産者仲間にこう訴えてきた。「国から補助金や交付金をもらっている以上、生産者というのはそれに見合った品質のものを、プライドを持って生産しなければいけない」と。その熱意を製粉会社に「購入してもらうための努力」に換えて、従業員や仲間とともに具体的な行動に移したことで信頼を高めてきたのだ。
その努力はタンパク含有率が13~14%の小麦を1等とする規格を作り、その規格に収まるように適期に追肥を行なうところから、通常は農協や集荷団体が担保する部分にまで及んでいる。取引のある製粉会社とは、毎年、その年の作柄の報告や新しい取り組みや課題についての情報交換の場を設けるほか、小麦粉の卸先にも気を配っている。
茨城県産ゆめかおりの認知度が広がり、同社には茨城県以外からの問い合わせや引き合いも増えている。営業一部の中村信行さんは、こう話す。

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