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山口亮子の中国のアグリテック最新事情

人工光型植物工場を世界展開

ブルーベリー、トウガラシ、キュウリ、エディブルフラワー……。LED光を使った植物工場で、実にさまざまなものを栽培できると誇るメーカーが、中国にある。その植物工場のシステムは、日本をはじめ世界中で導入されている。

世界最大級の人工光型植物工場

「(ブルーベリーが)屋外に植えられると、その収穫は極めて限られる。しかし、我々の育成用照明の特別な分光を使えば、年2、3回の収穫が保証される」
LED光を使った人工光型植物工場のメーカー、サナン・バイオ(SANANBIO)は1月、ブルーベリーを栽培する植物工場の写真とともに、SNS上でこう発信した。同社の光を調整可能なLEDを使った植物工場であれば、本来年に1回しか収穫できないブルーベリーを、複数回収穫できるというのだ。
同社は、アメリカのラスベガスに7000平方mの植物工場を、シンガポールに2万平方mの植物工場を持つ。オーストラリア、マレーシア、アラブ首長国連邦、スペイン、アイルランドなど、提携先を世界に広げ、英語で情報発信するさまは、すっかり国際企業の感がある。本社所在地は中国南部の福建省。2016年に1万平方mという当時としては世界最大級の植物工場を建てたのが、始まりだった。
「1万平方mの植物工場は、設立後2年くらいで収支のバランスがとれるようになってきて、今では利益が上がっています。もともと野菜を栽培していましたが、今はエディブルフラワー(食用花)も作っています。花の方がより利益が出てくるんですよ」

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