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特集

子実トウモロコシ 市場拡大への道


千葉県、それもこの辺りは基本的に湿田地帯で、トウモロコシを作るような乾田化に向けた基盤整備が進んでいません。
昆 あなたのところは谷地田の条件不利地だけど、ここでもできるということ示すためやってみてよと、2014年に頼みましたね。それから8年間苦労しながら続けてきた。暗渠を掘り、ブルで山を削って農道を広げたりして。
小泉 そうです。冬はずっと朝から夜8時ごろまでライトをつけて暗渠作業や合筆をしています。条件の良い地域では別でしょうが、うちのような地域では普通の人はできないと思います。そんな場所でも契約先を裏切らないために、アップカットロータリーを掛け、畝立て播種をして作っているんですよ。ニューマチックシーダーも持ってるのに。条件の良い場所での作業時間なんてとても実現できない。ましてや冬の間の作業時間考えたら。
水田農業地帯で経営発展のカギである基盤整備がここではまったく進みません。僕一人頑張っても行政が付いてきてくれない。子実トウモロコシに政策が付いてきたのはいいけど、この場所で土地利用型経営を発展させようと考える人間に対する基本的支援を考えてほしいですね。そういう条件がなければ後に続く人が出てこないと思います。
昆 まったくだね。
塚原 僕は畜産が専業ですので、7作やってみて作るというのは難しいんだなーって思いましたね。収穫後から豚の口までについては、だいぶ慣れてきました。私どもの倉庫は100tしか入らないので、それ以上取れた場合にはどうするか、そういったことも冷静に考えられるようになっています。7作やった経験は無駄じゃなかっですね。これからが楽しみです。

【交付金 ――5年水張り問題も経営を大きく左右する】

昆 子実トウモロコシは盛川さんのところの高源精麦にしろ塚原さんにしろ、国産Non-GMを使って商品の付加価値を高めようとする畜産家がいて成り立ちます。当初、自家配合している養豚家が全国で100カ所ぐらいあるという話を聞いたんですけど、自家配合は名ばかりで、飼料メーカーにおんぶにだっこばかり。そういう方々に自分でやったらって言っても、耕種農家と同じように制度に乗っかっているだけでしたね。そんななかで塚原さんや高橋誠(高源精麦)さんに出会えたことは非常に大きかった。
北海道のケースを府県にそのまま当てはめることはできませんが、我々はこうやってきたっていう話を聞かせていただけませんか。

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