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特集

これからの水田転作を考えよう



【水田農業者の声(30 ha以上・転作率50%以上)】

●転作にしても機械の助成にしても、農家の要望を聞いて採択してくれたら、必要な作物を作れて、必要な助成を受けられるようになる! 現状はこの補助金があるから何を買おうという発想になっている農家が多い気がする。「機械はいらないから圃場整備をして欲しい」という人もいるし、ニッチな作物を作っても助成対象になって欲しい。子実トウモロコシも数量払いにしてくれたら、もっと生産拡大できると思う! ホントは助成なしでも経営が成り立つようにしていけるといいのやけど!
(三重県・森和彦)
●まずは1000ha以上を集積し、作業機械も高度大型化し、子実トウモロコシなど含めた穀物主体の輪作体系を実践していく。山間地の条件の悪い農地は、作物ではなくエネルギー生産のインフラとして活用する。炭素クレジットも仕組み化したい
(鳥取県鳥取市・徳本修一)
●水張りしない田は交付金除外のようなことをされると立地条件等で面積の集積化が整っていない環境で営農する弊社ではなかなか低コスト化が図れない。それでも団地化を推進しているので、自腹で数少ない隣接田(段差あり)をくっつけて効率化を図っても、いずれ水稲に戻すならばさらにコストがかかる。小さい田の中で営農し続けるというのは厳しい。では、効率化が図れない田は地主に返せば良いのか。近くの農事組合法人や組織に相談してもやらないとのこと。間違いなく耕作放棄地になるでしょう。なぜ1ha田以上の環境が整ったところに、2haの団地化すればさらに交付金が出るのか、理解できない。お金の使い道が違うのではと。ただでさえ、低コストが図れる環境にあるのに。努力しようがない環境下で農地を守る人のことは見捨てているのだと思います
(岩手県花巻市・匿名)
●価格政策から所得政策への転換を! ただし、かつての「戸別所得補償」がすべてではない。「基本」は農地政策、「大規模」には経営発展政策、「中山間」には地域政策、「法人」には雇用含む産業政策を!
(新潟県新潟市・匿名)
●お米については心配しなくても、農業人口は激減してきます。飼料用トウモロコシなどは、保管設備から用意しないと無理かな、粉砕もあるし。麦、大豆もお天道さんにはかないません。収量が安定せずDONなど、病気が心配です。すべての作物は余るほど作付けしても、結局収穫する時に潤沢であるかが大事で、今年の冬は寒さで野菜など高値だと思います。これだけ天候不順だと農業はリスクしか無いですよね(笑)。それでも離農しないのだからマゾなのか(爆)。いずれにしても、今後の農業は燃料、肥料、鉄鋼資材、飼料、すべてが入手困難になっていきそう。そのなかでどう経営をしていくか。売り先のない物(とくにコメ)は作付けない。天候に左右されない施設での農業、家畜糞尿の有効活用など、考えなければいけないことがたくさんありすぎて、経営に差が出てきますよね (千葉県・山田一洋)

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