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土門「辛」聞

続報 事態切迫!原料は間に合うのか 北海道が春肥不足に陥る可能性


新規ソースとは、モロッコ産リン安の輸入ルートのことである。疑似固結とは、「固結に似たような現象」のことで、もともと水分が多いモロッコ産リン安を使った場合に起きる現象。メーカーは、製造時や包装時の段階で脱気の強弱を調整して固結しないように配慮している。
その一方で、脱気の調整をつけにくいバルク・ブレンドの肥料を使う機械施肥のケースでは、「固結防止剤の安定供給にも配慮」(サンアグロ「まんさく通信」14年4月号)という態勢をとっている。これがマーケットの基本だ。
あらためてホクレン内部文書をお読みいただきたい。最初から不良品と認めて製品を販売しようとしている。ノークレーム・ノーリターンの、やらずぶったくり商法そのものではないか。安岡審議官に、その旨、通知文書の該当部分を読み上げて指摘すると、思わぬ回答が戻ってきた。
「あるものを(畑に)入れてもらいます」
これには愕然とした。農水省自らが欠陥商品にお墨付きを与えたようなものではないか。先にも指摘したように、すべて何の根拠も示さずに期待願望だけで肥料行政を仕切ってきたツケがこうした形で出てくるのだ。
すごく気になることがある。道内JAは、通知文書の当該部分を組合員に説明していないことだ。パニックは確実に起きる。当事者ホクレンだけでなくも、チェックする立場にありながら、深刻な事態に目を背け続ける砂漠のダチョウと化した農水省・肥料行政に厳しい批判の目が向けられることは確実だ。

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