ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

21年には業務用野菜の需要は戻ったか レンコン/クワイ/糸ミツバ/パセリ


【今後の対応】18年の12月は中旬に2割減で年末相場をつくろうとしたが、単価はついてこず、3割程度も安くなり失敗した。21年の場合は、12月中旬には5割高を誘導したが、入荷量を減らしたわけではなかった。それだけ、需要側が強かったということであり、本格志向が出てきた家庭需要からの引きもあったが、動き方からみてやはり需要を底支えしたのは業務用だったはずだ。本格的な正月料理に使うのは切ミツバだが、使い勝手のいいのは「糸ミツバ」なのだ。

パセリ/典型的な業務用食材ゆえに、相場でわかる回復度

【概況】東京市場のパセリは、一年中ほぼコンスタントに入荷するつま物野菜類。夏場ほどではないが、12月は年間のほぼ1割が入荷する程度であるものの、単価は上がる傾向にある。これは正月という特別な理由があるわけでなく、業務用一般の動きである。21年は11月から年末に備える出荷体制を取っていて、18年対比で11月は31%減の74%高、12月は41%減で78%高い。12月中旬は主産地の千葉が前年比1割強の減で単価は2・3倍と成功した。
【背景】21年もコロナ禍が続いて、家ごもりが中心となり外食産業は大きなダメージを受けた。それによって、業務用の野菜食材の仕入れは抑制され相場は軟調となって、大方はスーパーなどの小売商品になった。しかしパセリだけは、いくら安くなっても消費は増えない。「食べられるが、食べない野菜」だからだ。料理に添えるだけ、きれいに見えるから添える、というのが一般的な認識。逆にパセリが添えてあれば、なんとなくそれなりの料理に見えるから、外せない。
【今後の対応】21年は12月中旬に出荷を減らして高値誘導が成功したが、下旬にも全体で17%減らして前年より78%の高値を実現させた。典型的な業務用野菜だけに、この動きはそのまま外食産業が“健全に回復しつつあることの証拠である。いわゆる“リベンジ消費”は、外食産業にはストレートに反映するだろうから、また多彩な業務用需要は回復してくるはずだ。パセリの将来性は「家庭用にどれだけ広がるか」がテーマだが、とりあえずは、業務用の回復が待たれる。

関連記事

powered by weblio