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世界はいま、「帝国システム」の実現をめざす中国とロシアという大国の動きによって、混乱と分断の時代を迎えているといえます。
ロシアも中国も、1990年代から一部資本主義を導入しながら経済力をつけ、その経済力を基盤に軍事力を増強し、2010年代に入り、覇権主義の実行段階へと移ったわけです。周到に準備された長期的戦略だといえます。
オバマ、トランプというモンロー主義的な大統領の誕生によりアメリカが力を失った状況を見て、覇権主義的戦略を実行段階に移したわけです。
若い世代は、こうした国際秩序の混乱期を生き抜いていかなければならないのですが、日本国民はこうした状況への認識と危機感が希薄です。今回のロシアのウクライナ侵攻が、日本国民にとって、世界の、そして時代の大きな変化に気づく機会となることを祈りながら、筆を置きたいと思います。
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