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【江刺の稲】
いよいよ動き出す子実トウモロコシ
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第310回 2022年04月25日
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木曜日に電話があり、月曜日には放送だという。まず、北海道の柳原孝二さん他を紹介したが、局のコロナ規制で北海道には行けないという。それでも、北海道の関連局の取材で柳原さんを取材し、柳原さんが撮りためていた映像で各種のコンバインでの収穫作業も放送された。茨城県で養豚を行なう塚原昇さんの需要者としての言葉や、農水省からも良いコメントが引き出されていた。そして、これまでトウモロコシの国内生産がなかったために貯蔵施設を含めた物流のインフラがなく、それが面積の拡大を阻んでいると言う柳原さんのコメントもしっかり放送され、短い時間ではあったがとてもよくまとめられていた。
2013年に府県で初めて子実生産を目的としてトウモロコシ作りを始めた岩手県の盛川周祐さんと大潟村の宮川正和さん。その秋に宮川さんの圃場で実演検討会を行なったときにカメラを担いで大潟村まで来てくれたのがその番組ディレクターだった。そもそも盛川さんや宮川さんにしても柳原さんのチャレンジを意気に感じた僕の口車に乗せられたともいうべきだが、まさにAさんもその一人だった。
2013年以来、春と秋、毎年各地で実演検討会を開き、時には東京でシンポジウムを開催してきたが、個人的に共感してくれて研究会に参加してくれる官僚はいたものの、最初の数年間は農水省も全く無視。そんな時代に取材に来てくれたのは朝日新聞とテレビ東京。その媒体がというより記者個人の興味で取材し、記事にしてくれた。朝日新聞は14年に正月の大型記事として紹介してくれた。実演会のたびに農業メディアに案内を出していたが黙殺されてきた。それが交付金の対象となると農業メディアの取材が始まった。
2013年に府県で初めて子実生産を目的としてトウモロコシ作りを始めた岩手県の盛川周祐さんと大潟村の宮川正和さん。その秋に宮川さんの圃場で実演検討会を行なったときにカメラを担いで大潟村まで来てくれたのがその番組ディレクターだった。そもそも盛川さんや宮川さんにしても柳原さんのチャレンジを意気に感じた僕の口車に乗せられたともいうべきだが、まさにAさんもその一人だった。
2013年以来、春と秋、毎年各地で実演検討会を開き、時には東京でシンポジウムを開催してきたが、個人的に共感してくれて研究会に参加してくれる官僚はいたものの、最初の数年間は農水省も全く無視。そんな時代に取材に来てくれたのは朝日新聞とテレビ東京。その媒体がというより記者個人の興味で取材し、記事にしてくれた。朝日新聞は14年に正月の大型記事として紹介してくれた。実演会のたびに農業メディアに案内を出していたが黙殺されてきた。それが交付金の対象となると農業メディアの取材が始まった。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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