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農・業界

(有)米シスト庄内の佐藤社長 (山形県)、ブルーペリーの栽培に着手 端境期に狙い有利販売目指す

  • 2006年05月01日
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山形県庄内町で水稲93haを栽培し、オリジナルの玄米パックなどを販売している(有)米シスト庄内の佐藤彰一社長は、今年からブルーベリーの栽培に着手した。3年後の本格出荷を目指し、現在、苗木約1100本の育成に余念がない。
端境期に狙い有利販売目指す

 山形県庄内町で水稲93haを栽培し、オリジナルの玄米パックなどを販売している(有)米シスト庄内の佐藤彰一社長は、今年からブルーベリーの栽培に着手した。3年後の本格出荷を目指し、現在、苗木約1100本の育成に余念がない。

 佐藤社長が栽培に踏み切ったのにはいくつかの理由がある。国内のフードフェスティバルで長野県などの有名産地で作られたジャムですら、原材料のブルーベリーが国内産100%のものが限られていることが多いのを目の当たりにした。また、サクランボの産地として有名な山形県の内陸部に対抗できる果樹角の柱を作り出したいという思い。そして、3月上旬に終わるニュージーランド産と、6月上旬から本格化する国内産の出回り、北米産の輸入の端境期に当たる4,5月を狙って出荷すれば有利販売が可能だという経営戦略からだ。

 新規栽培のため導入したのは、オーシャン貿易(株)が扱っている早期育成が可能なポット養液栽培の「バックカルチャー方式」。特にハウス内の約24aでは今年3月から栽培を始めた。ハウス内は無加温状態で氷点下になった日はたった3日。原油価格が高止まりしている近年、加温の燃料費がかさむのも避けられる見込みが立った。

 4月中旬から下旬にかけて摘花をした。佐藤社長は「来年には収穫が可能。生ベリーを東京のデパートなどに試験的に出荷するつもり。少なくとも1㎏3000円以上は狙いたい」と意気込む。

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