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アルパカファームの経営・労務事件簿

CSR[企業の社会的責任]を農業経営の指標に

アルパカファームに、IT関連企業から農業体験の依頼が舞い込んできた。その目的を聞いてみると……。
藤田 千代ちゃん、今度都内の企業で働く人たちが、8名くらい畑を手伝いに来たいって連絡があったんだけど、再来週の週末って受け入れられる?
千代 大丈夫です。ただ出荷が多い週なので、農業体験としてしっかり対応できるかは微妙ですね。
藤田 了解。みなさん某大手通信企業に勤めてて、これから副業を解禁する流れになっているんだけど、その第一弾として農業からOKにしようと思っているらしいんだよ。なかなか面白い発想だよね。
千代 へー、たしかに面白いですね。通信系の企業だったら、アグリテックの分野だったり、環境の分野だったり、農業と親和性ありそうですよね。
藤田 そういう意味も込めて、社員が現場に出て経験を会社にフィードバックしつつ、農家をアシストする副業としても成立することを目指しているんだって。オンラインでの環境教育の分野でも農家と連携したいって言ってたな。
千代 なるほど、全部つながっているんですね。
藤田 あちらにとっても、うちにとっても、CSR活動の一環だね。でも、知識と経験が体験の域を越えないと副業にはならないし、むしろうちも手間がかかるからお金もらって受け入れしないと割に合わないから、その辺りは難しいところだよね。みなさんはITのリテラシーも高いから、はじめのうちはプロボノでECサイトを構築してもらったり、農作業以外の部分で力を借りつつ、うちで農作業データを取ってもらって、お互い補完し合う感じになるかな。
千代 それはすごく助かりますね。でもなんでわざわざうちに連絡をくれたんでしょうか?
藤田 都内から近くて、有機農法や自然栽培に取り組んでいる農業法人を探して、環境教育と地域との共存が決め手だったって言ってたよ。

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