記事閲覧
これが前線に配備されるのは、6月に入ってから。今回、プーチン大統領が持ちかけた食料危機問題は、米国が供与するHIMARSが東部戦線に投入されると、ロシアはウクライナとの戦力バランスが大きく崩れることを恐れてウクライナの穀物輸出問題の解決を通じて停戦に持ち込もうという腹づもりなのかもしれない。
5月25日付けロイターは、「ロシアの侵攻以降、ウクライナの黒海に面した港は封鎖されており、2000万t以上の穀物がサイロに滞留している」と報じている。ウクライナの年間輸出量の8割程度が滞留していることになる。中東や北アフリカへの船積み再開は、ロシアの思い描く方向ではなく武力の決着によって決まりそうな感じがする。
会員の方はここからログイン
土門剛 ドモンタケシ
1947年大阪市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科中退。農業や農協問題について規制緩和と国際化の視点からの論文を多数執筆している。主な著書に、『農協が倒産する日』(東洋経済新報社)、『農協大破産』(東洋経済新報社)、『よい農協―“自由化後”に生き残る戦略』(日本経済新聞社)、『コメと農協―「農業ビッグバン」が始まった』(日本経済新聞社)、『コメ開放決断の日―徹底検証 食管・農協・新政策』(日本経済新聞社)、『穀物メジャー』(共著/家の光協会)、『東京をどうする、日本をどうする』(通産省八幡和男氏と共著/講談社)、『新食糧法で日本のお米はこう変わる』(東洋経済新報社)などがある。大阪府米穀小売商業組合、「明日の米穀店を考える研究会」各委員を歴任。会員制のFAX情報誌も発行している。
土門辛聞
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)