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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

飛ぶには日々の努力と相応のお金が必要だ

Runway to the danger zone♪ Right into the danger zone♪ (※原作とは違います)
「ビジ(ビジビリティー:視程)が悪い、Cb(積乱雲)が邪魔をする。ボギー(敵機)はどこだ?間違いなく1マイル以内にいるはずだ、あっ、タリホー(敵機発見)!Easy, easy 落ち着け、ボギーまで1000フィートしかない。だめだ、サイドワインダー(ミサイル)では近すぎる。20ミリバルカンに切り替えだ。しまった、またビジが悪い。インサイト(視認)できない。ボギーはどこに行った?」
敵索の数秒がものすごく長く感じた。その時、ビーと鳴った。しまった、ロックオンされた。
いつの間にかオーバーシュート(超過)してボギーのミサイルレンジに入ってしまった。フレアーをかけたその瞬間、スティック(操縦かん)を引こうとした時に、大戦の大先輩からの忠告を思いだした。人は危機が迫るとスティックを引き、左旋回しようとする。そうだここはノーズダウン(下降)してライトターンだ。
「うっ」
ケツがシートから少し離れる感覚がした。マイナスGで体が軽くなったのだ。人はプラスGよりもマイナスGに弱い。機体はプラス9Gに耐えられるが、マイナスGだと50%の4.5Gが限界だ。その瞬間にスティックを右に倒したので、多少はマイナスGが軽減されたと感じた。
「よし!」
ボギーが上方をオーバーシュートした。今度はCbが味方した。ビジが瞬間的に悪くなり、ボギーはこちらをインサイトできなかったのだ。自機は下方300フィート、3時の方向だ。その瞬間スティックを引き上昇させたがスティックを左に倒すよりも左ラダーペダル(方向舵)を踏んだ方がノーズ(機首)を早く向けることができる。頭よりも体が先に振られたが、ノーズが正対する0.5秒前に20ミリのトリガーを引いた。バーーー、20ミリ弾は毎分2000発で敵機に吸い込まれていく。思わず、やったー!と思ったが、20発に1発装填される曳光弾の軌跡が左に曲がっていることに気が付いた。

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