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【今年の市場相場を読む】
円安の影響が出始めた野菜類 カボチャ/アスパラガス/ブロッコリー/ニンニクの芽
- 第311回 2022年07月28日
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【概況】東京市場にはカボチャが年間を通じて入荷する。直近の1年間をみるとトップは北海道の37%だが、2位はメキシコ25%、3位ニュージーランド17%で、輸入品が合計44%を占めるから、為替相場には影響されやすい品目だろう。春から沖縄、鹿児島、関東へと移り、北海道が8~11月を担当、メキシコ産は12~1月を、その後春まで、メキシコの抑制産地物とニュージーランド産が季節を分担している。さて円安の進行とシンクロするか。
【背景】輸入産地のうちメキシコは、MVM商事が最初に日本種の開発輸入を始めた、12~1月を中心とした主産地だ。これに加え、春にニュージー産の供給が不安定化する時期用に、抑制産地を開発した。その結果、東京市場でこの5月には49%、21年6月で55%という存在感に。国産も含めた直近1年の全体の平均単価は1kg185円だが、円安の影響は今年4月から顕著になった。4月はニュージーランド産201円、メキシコ産354円、5月はそれぞれ199円、239円に。
【今後の対応】国産と輸入とでリレーしてきたカボチャに、最近新しい動きが出てきた。国産が可能なのに輸入していた時期を狙う、新たな産地づくりが始まっているのだ。この国産化を率先しているのが、開発輸入で名を馳せたMVM商事で、全農も業務提携して支援している。畑で収穫・箱詰めまでする特製マシーンを開発したり、糖度を選別できる選果機なども導入した。水分が低くて糖度が高い「ほめられかぼちゃ」という差別化ブランドを誕生させている。
カボチャ/輸入品シェア44% 国産化の推進で産地リレー充実へ
【概況】東京市場にはカボチャが年間を通じて入荷する。直近の1年間をみるとトップは北海道の37%だが、2位はメキシコ25%、3位ニュージーランド17%で、輸入品が合計44%を占めるから、為替相場には影響されやすい品目だろう。春から沖縄、鹿児島、関東へと移り、北海道が8~11月を担当、メキシコ産は12~1月を、その後春まで、メキシコの抑制産地物とニュージーランド産が季節を分担している。さて円安の進行とシンクロするか。
【背景】輸入産地のうちメキシコは、MVM商事が最初に日本種の開発輸入を始めた、12~1月を中心とした主産地だ。これに加え、春にニュージー産の供給が不安定化する時期用に、抑制産地を開発した。その結果、東京市場でこの5月には49%、21年6月で55%という存在感に。国産も含めた直近1年の全体の平均単価は1kg185円だが、円安の影響は今年4月から顕著になった。4月はニュージーランド産201円、メキシコ産354円、5月はそれぞれ199円、239円に。
【今後の対応】国産と輸入とでリレーしてきたカボチャに、最近新しい動きが出てきた。国産が可能なのに輸入していた時期を狙う、新たな産地づくりが始まっているのだ。この国産化を率先しているのが、開発輸入で名を馳せたMVM商事で、全農も業務提携して支援している。畑で収穫・箱詰めまでする特製マシーンを開発したり、糖度を選別できる選果機なども導入した。水分が低くて糖度が高い「ほめられかぼちゃ」という差別化ブランドを誕生させている。
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