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特集

スガノフェア2022を見て 畑作技術体系を考える


二点目のチゼルは、レベラー前の作業軽減を狙っている。近年レベラーが最も活躍するのは圃場を合筆する場面である。その際に耕していない土を動かすのは意外と力が要るため、一般的にはレベラーをかける前に砕土を行なう。大面積をこなしたい水田経営者にとってその工程を減らせるのは何より有難い工夫だろう。
また、会場に鎮座している作業機のなかでも、さすが北海道と言いたくなる一台がモンテフィオーリ社の大型運土レベラーだ。府県に納品されたと聞いて驚いたが、基盤整備時を含めて移動すべき土の量が多いような場合でもダイナミックに大量の土を移動できる。

埋没性・砕土性に優れるスパイクローラーの登場

スタブルカルチは水田作でも畑作でも幅広く使われているチゼルプラウである。砕土性を求めない作物で、北海道から府県まで幅広く利用が広がっている。
今回紹介されていたのは、作業幅430cmの14本爪タイプだ。新しいのは、油圧シリンダーで二つ折りできる折りたたみ式の部分で、移動時に困らない(移動時の機体幅は249cm)。折りたたみ式は14本爪のほか、12本爪もある。標準作業深は6~35cmだ。
もう一つ注目したのは、後方にスパイクローラーを装着している点だ。昨年の発売以来、残渣物の埋め込み、整地性に優れると好評を博しているという。向きの異なる突起のついた2本のパイプという構造ながら、鎮圧・整地を得意とするパイプローラーやスパイラルローラーに比べて、埋没・砕土まで行なえるのだ。
これまでも土質によってチゼルを選べたが、2種類のパイプローラーを含む4種類のローラーと組み合わせることで、作業性の幅が広がったと言えるだろう。
何よりも時速5~8kmという作業速度は魅力で、10a当たり2~4分という高能率作業を得意とする。府県向けには、油圧跳ね上げ機構の5本爪タイプなど、畑作では150馬力以上、水田でも100馬力以上の大型トラクターと組み合わせた利用がますます拡大するだろう。

硬盤層作らないロータリー

攪拌耕の分野では2種類のロータリーがある。いずれもヘビーデューティーの畑作作業機で、ベルトやチェーンを介することのないセンタードライブのギヤボックスが採用されており、駆動のロスがない。大型トラクターに対応した強靭なフレームを有し、長時間の連続作業にも応える。作業深度はどちらも最大23cmで、一般的なロータリーより深く耕せる。
まず、カットロータリーを紹介する。最大の特徴は、硬盤形成の少ないストレート爪で、重粘土の圃場でバーチカルハローではこなれないところで、評価を得ているという。たとえば、ジャガイモ前の圃場づくりでは、プラウ後にパワーハロー、ロータリー、深耕アッパーロータリーの4工程で仕上げていたが、プラウ後にカットロータリーを導入すると、深耕アッパーロータリーまで3工程で済むのだ。幅3m仕様では刃の数が96枚、ほかに2.5m幅仕様もある。

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