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そこで問題だ。同じ機体、同じ馬力、同じ機体重量で2枚プロペラと3枚プロペラのどちらが高速で飛行できるか?
多くの人は3枚に決まっているだろう、と考えるが、答えは2枚プロペラだ。抵抗が少ないのがその理由だ。ただ訓練には、特にランウエイが短いところでは3枚プロペラの方が離陸性能が良い。私がその事実を知ったのは多発(複数エンジン)の訓練が終わり、試験官から……なんだよね、と聞いたのが初めてだった。あ~あれから32年か、時が経つのがなんと早いことか……。
この2年乗っているビーチクラフトBE36は同じ馬力のセスナ206と比べると、機体は100kgほど重く、低翼なのでどっしりとしていて、よく言えば高翼のフラフラ飛行と違って飛行中の安定性は抜群、悪く言えばエアコン付きで燃費が明らかに悪い。
以前は航空大学校でも使用していた機種なので安全・安心は折り紙付きなのだが、時間当たりの運用コストもセスナ172よりも60%高い。でもミックスチヤー、プロップ、リトラクタブル・ギア(格納式着陸装置)も付いているので、ザ・飛行機って感じだ。
トラクターもそうだけどやっぱりパワーなんだよね。たった20馬力、まして90馬力も違ったら、加速感がイーハーと叫んじゃうくらい違うんだよね。上空でもあのヨークのずっしり感でレージーエイトやスティープターンをやったら完璧金髪・ブルーアイのマーベリック(トム・クルーズ)になりきれる。地上の車の動きを「あ~ラット・レースやってる」って言ったら走り屋さんはカチンとくるんだろうな~と、ほくそ笑んでいる自分が大好きだ。
従業員の一人は何度か乗せたが、もう一人は「宗教上の理由で乗れません」と言う。「どんな宗教だ、親方の操縦を信じないのか?」と聞くと、「JAL、ANA以外の飛行機は乗れない宗教です」ってね。
ところで皆さんは何を信じて信じられていますか? 私は自分と共和党と日本の農林水産省を信じています(ハートマーク)
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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