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イベントレポート

BISTRO下水道シンポジウム/第90回『農業経営者』セミナー

.BISTRO下水道シンポジウム~下水道×農業の新ビジョンを考える~ 8月3日 東京ビッグサイト会議室20名/オンライン100名 ハイブリッド開催 ロシアのウクライナ侵攻などの海外情勢が大きく変化し、農業生産に欠かせない肥料価格の高騰が農業現場を悩ませている。そこで、注目されている一つに汚泥肥料がある。調達に困難が生じたいま、化学肥料に依存してきた“従来どおり”を見直すチャンスとも言える状況だ。
そうした背景を踏まえて、8月3日に開催された「BISTRO下水道シンポジウム」にオンライン参加してみた。'22下水道展の併設企画で、「下水道×農業の新ビジョンを考える」をテーマに左のプログラムで進行した。概要紹介は割愛し、2つの視点で報告する。
BISTRO下水道とは、2013年に誕生した下水道資源(再生水、汚泥肥料、熱・二酸化炭素等)を農作物の栽培等に有効利用し、農業等の生産性向上に貢献する取り組みを推奨するプロジェクトである。国土交通省と(公社)下水道協会が下水道資源の有効活用に取り組む地方公共団体等に呼びかけ、情報の水平展開を促進し、生産された食材を「じゅんかん育ち」としてブランディングしてきた。
今回のシンポジウムでは、食・資源・経済の好循環を生みだし、「地域(人)」が元気になるビジョンを下水道や農業に関わるさまざまなステークホルダーが一堂に会すとあったが、登壇者に農業者はいなかった。行政と識者の報告に終始していたのだ。だが、行政や下水道業者に比べて経営規模は小さくとも、事業経営として汚泥肥料を積極的に活用しようとする農業経営者がいるはずだ。彼らが、インフルエンサーになれば、いつまでも農業現場に“汚泥肥料を使っていただく”という前提を崩せるのではないだろうか。

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