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新・農業経営者ルポ

農業をもっと自由に!そして農家をもっと元気に!

千葉県で露地野菜を手掛ける(株)ベリベジファームの齊藤正明。同時に、都市近郊の生産者の農産物を集荷し、スーパーマーケットなどの産直コーナーに直接届ける(株)畑直組の経営者でもある。「農業者としてはまだ道半ば」と語りながらも、二つの会社を着実に運営しながら成長する齊藤の農業者として、そして経営者としての顔に迫った。       文・写真/筑波君枝、写真提供/(株)畑直組、取材協力/サミットストア亀有駅北店、アウー農園
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リードタイムの短さが畑直組の強み

(株)ベリベジファームは、千葉県芝山町と山武市の約4haの圃場で野菜生産を手掛ける農業法人だ。トウモロコシやオクラ、ブロッコリー、ミニハクサイ、タマネギ、ソラマメ、ナバナなどを露地栽培で生産している。社名はVery○○なvegetableの略だ。○○に入るのはおいしい、新鮮、ヘルシーなど、その都度言葉は入れ替わるが、とびっきりの何かを持つ野菜という意味を込めた。
(株)畑直組は、農産物の小売と卸売を行なう。登録制で生産者は、100名を超え、千葉県北部を中心に点在している。常時40~50名が出荷し、畑直組の直営店1店と、千葉、埼玉、東京のスーパーマーケットの直売コーナーで販売している。登録している生産者が直接、もしくは2t冷蔵トラック「畑直便」が生産者宅を回って集荷してきた農産物を届ける。
その一つであるサミットストア亀有駅北店では、入口近くの2坪ほどの売り場のすべてが畑直組コーナーだ。
農産物は時季によって異なり、旬を外さないようにかつ同じものが集中しないように、売り場のバランスを考えて畑直組の生産者に声をかけて集荷している。特に端境期には売り場が空かないように、生産者の集荷エリアを広げるなど苦労も多い。
サミットストア亀有駅北店の野菜部門の売上に畑直組が占める割合は、売り場の5%、多いときは10%くらいになるそうだ。サミットストアの別店舗では直売コーナーの売上は平均3%くらいとのことで、高い数字だといえるだろう。同店青果部門チーフの菅野敦は次のように評価する。

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