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特集

日本でいよいよ始まるか!遺伝子組換え作物の生産とその未来 Part2 商業生産の実現に向けて

日本で遺伝子組換え作物を栽培するにはどうすればよいか? (株)アグリシーズ代表取締役社長 山根精一郎 1947年生まれ、東京都出身。東京大学理学部生物学科植物課程卒業、東京大学大学院農学部植物病理学博士課程修了。76年に日本モンサント(株)に入社し、その後、遺伝子組み換え技術の第一人者として第一線で活躍。02年に同社の代表取締役社長に就任。17年3月に同社を退職し、同年4月に(株)アグリシーズを設立。
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【遺伝子組換え作物とは?】

私は、1996年に日本で最初の遺伝子組換え(GM)作物の認可の取得に携わってからずっとGM作物に関わってきた。
GM作物の農業上のメリットは大変大きい。雑草や害虫防除による減収からの回復、除草剤や殺虫剤の使用量の削減、労働力の削減、収益の増大、環境にやさしい不耕起栽培の実現などのメリットが1996年の商業栽培開始以来、世界で実証されてきた。このように生産性の向上や環境保全に役立つGM作物を日本で栽培し、日本の農業を発展させたいという強い思いを私は持っている。
生産者にGM作物の話をすると、「そんなメリットがある作物ならやってみたい」「自分のところでやったらこんなメリットが考えられる」といった意見をお聞きしてきた。例えば、北海道のテンサイの生産者は、除草剤耐性テンサイを栽培した場合の試算をし、労動力の削減により現在の人数で栽培面積を2倍にできること、かつ、10a当たりの利益を、現在の従来品種栽培で得られる1万6285円から、GM除草剤耐性テンサイ栽培では2万7590円にできると述べていた。これは非常に大きな生産性の向上であり、生産者にとってはとても魅力があるという意見であった。
GM作物は生産者にメリットがあるが、消費者にはメリットがないとよく言われる。それは本当であろうか。ダイズで考えてみよう。日本は、これまで毎年約300万tのダイズを輸入している。25年以上前は世界一のダイズの輸入国であったので、主要輸出国の米国は日本向けに品種を開発してくれていた。しかし、中国が1996年からダイズの輸入を本格的に始める。1999年には中国の輸入量が日本を上回りはじめ、現在では1億t以上に達する。中国がダイズの輸入を始めたのは、生活の向上による油や肉の消費量が多くなったためで、ダイズは、搾油して油を食用とし、油かすを家畜の飼料に利用している。中国がこんなにたくさんのダイズを輸入しているのに、日本がまだ輸入を続けられるのは、世界のダイズの生産量がGMダイズのおかげで大きく伸びたことによる。つまり、日本の食糧安全保障にGM作物が大いに貢献しており、これは消費者にとってはかけがえのないメリットである。

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