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今年の市場相場を読む

この20年間で形態が変わってきた輸入野菜 ネギ/ブロッコリー/ニンジン/サトイモ

生鮮野菜は、日本における不作時に急遽、あるいは供給不足が予想されるときに当面の手当として輸入するというパターンが多かった。最近は国内生産の豊凶に関係なく、年間を通じて一定数量がコンスタントに輸入される品目が増えている。例えば、カット野菜用の原材料であったり、輸入が冷凍品などに置き換わって生鮮品の輸入が減ったり、国産自体が増えることで輸入が減ってきたというケースもある。
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ネギ/20年間で5割増2倍高に 国産の豊凶関係なく安定

【概況】ネギの輸入状況を01年と21年の20年間で比べてみると、01年には3万t余りだった輸入数量は21年には47%も伸び4.4万t、輸入単価も1.8倍の163円と高くなった。01年当時、東京市場には中国産ネギは輸入量の約13%が入荷しているから、輸入品は市場流通が主流だったといえる。平均単価も中国産は国産のほぼ半値だったから、後に中国産が敬遠されるまで、小売店においても業務用でも手ごろな安売り商材として重宝された。
【背景】01年の中国ネギは、国産が需要期である冬場を中心に4000~5000tも輸入された月もあるが、関東産が潤沢に出回る春~秋期には700~800tという月もあり輸入は不安定。当時、中国はまだ後進国で人件費が安い分、年平均91円という単価で輸入できた。つどつどの発注でも単価はほぼ変わらずに輸入できたが、月々の輸入量は一定せず、700t台(5月)のこともあれば、5800t(12月)になることもある。しかし21年には事情が随分変わった。
【今後の対応】 21年は、01年より5割近く増えて平均単価も2倍近く高いが、1年を通してほぼ安定的に輸入されている。単価も高くなったとはいえ、市場相場の約半値。加工業務用需要者は、基本的には中国産を使用し、市場は当用買いに使う。カット野菜需要は、コロナ禍における家庭用需要の活発化も加わることで、加工業者は価格が安定し一定量の契約を守ってもらえる輸入品を大切にする。対応する中国系商社も中国全土に産地を配置して万全を期している。

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