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【江刺の稲】
百歳以上人口9万526人に思う
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第317回 2022年12月02日
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正確には今年度中に百歳に到達あるいは到達する見込みの人をカウントしている。9月15日を「敬老の日」と定めた老人福祉法が制定された昭和38(1963)年の百歳以上人口は153人に過ぎなかった。その後、昭和56(1981)年に1000人を超え、平成10(1998)年に1万人を超え、平成24(2012)年に5万人を超え、その後10年で9万526人になったわけだ。おめでたいことだというべきだろう。また、百歳以上の高齢者のうち、女性が8万161人で全体の約9割を占めている。今回、百歳表彰を受けた人でも女性が86%、男性が14%と、女性が長寿だという傾向は変わらない。
ちなみに、昭和38年の日本人の平均寿命は男性が67.21歳、女性が72.34歳だった。それが今年7月の厚労省発表によると、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳となっている。これまで延びていた平均寿命が減少に転じたことについて厚労省は、男女とも新型コロナウイルス感染症などの影響で前年よりわずかに下回ったとしている。とはいえ、60年弱の間に男性が14.36歳、女性では15.23歳も平均寿命が延びている。
ちなみに、昭和38年の日本人の平均寿命は男性が67.21歳、女性が72.34歳だった。それが今年7月の厚労省発表によると、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳となっている。これまで延びていた平均寿命が減少に転じたことについて厚労省は、男女とも新型コロナウイルス感染症などの影響で前年よりわずかに下回ったとしている。とはいえ、60年弱の間に男性が14.36歳、女性では15.23歳も平均寿命が延びている。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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