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今年の市場相場を読む

やっと業務需要が戻ってきた野菜類 ニンジン/ネギ/生シイタケ/オオバ


【10月以降の推移】 和食における基幹的なキノコはシイタケである。日本を代表する食材だが、海外でも生産・流通していて、「Shiitake」はすでに“英語”である。ここ数年来、インバウンドの急増の中、シイタケは受け入れやすい食材として、地位が安定してきた。それに、JA系統の広域集出荷体制が普及して、供給も安定化する。かくして単価は、JA販売が中心となってコンスタントな供給体制が築かれることで強保合。生産農家も規模拡大する環境がそろってきた。

オオバ/業務需要不調を家庭需要が補えずも年末は活性化へ

【概況】 東京市場のオオバは、コロナ禍を耐え抜いて、9月段階で直近1年を比べると入荷は4%減にとどまり、単価は21%高と復活に近づいてきた。コロナ前までは家庭用需要も徐々に増えていたが、業務需要の不振をカバーできるはずがない。産地側も腹を据えて、小売店頭ではトレイごと売ったり、“お得パック”などを作ったりしたが、「安いからたくさん買う」という品目でもない。産地は腹を括り、出荷調整しながら業務用復活を待っていた。
【背景】ツマ野菜の多くが業務用に特化したまま、一般需要に無関心だったのは、特殊な需要が対象なことから取引価格は安定しており、見直しのきっかけがなかったから。オオバがいまの“準野菜品目”に出世できたのは、昭和50年代に、スーパー同士の商品差別化合戦が展開され、開発商品、発掘商品として見直された矢先に、ツマ物基準を維持するため関心が薄かった残留農薬への疑念が勃発した。それを乗り越えて“食べて美味しい”オオバ作りに到達したからだ。
【10月以降の推移】 オオバは10月に入ると、徐々に復活してきた業務需要の推移を確かめるため、主産地の愛知などは出荷数量を前年並みに抑えながら、どの程度強い引きがあるかをみていた。中旬レベルでは単価は33%高となり総合金額が31%増と、底堅い動きを確認できた。コロナ期間中は、東京市場まで出荷していた大分産や高知産は出荷数量を減らしているが、これは関西以西での業務需要が回復してきたことに対応する動きである。年末年始は久しぶりに活性化するはずだ。

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