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赤字からの快進撃

組織・人事・生産…今も経営革新中 託児所完備の農業法人

社長は言った――今期は思いっきり「赤字」を出そう。必要なものはなんでも買ってよし! 群馬県昭和村を拠点に、産地直送や有機野菜栽培・加工を手掛ける澤浦さんが語る農業経営哲学。今号と次号、2回にわたってお届けする。(編集部)
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はじめに私の経営について

私は現在、農業生産から農産加工を行なうグリンリーフ、小松菜やホウレンソウなど有機野菜を専門で生産する(株)四季菜、モスバーガーを展開する(株)モスフードサービスと一緒に設立したトマトの生産会社(株)モスファーム・サングレイス、本州を中心にいる80名の農業者仲間の野菜の販売窓口をしている(株)野菜くらぶ、託児所や外国人支援、機械やシステム開発、売電など農業の周辺サポートをしているビオエナジー(株)と、それらの会社の共同事業を担当しているみどりの葉事業協同組合を経営しています。
内部取引を除くネット売上高は2022年度の見込みで約50億円、グループ経常利益も約8%出すことができるようになりました。働いている方は22年12月現在235名で、そのうち80名が外国人社員・外国人実習生・特定技能外国人となっていて、年齢層も22歳から80歳まで幅広く働いていただいています。
生産・販売する農産物はレタス・トマト・有機ホウレンソウなどを中心に約40品目を80名の生産者で年間生産・供給できる体制を作り上げ、それらを原料にした有機コンニャク、漬物、冷凍野菜、ミールキットなどの食品加工も行なっています。特に有機コンニャクに関しては日本の有機コンニャク商品の約60%を弊社で生産・加工していて、22年に発売した国産有機冷凍ブルーベリーについても唯一の生産をしているのではないかと思っています。
23年にはグリンリーフ(株)の新しい工場を建設し24年4月に稼働をする予定で、これができると生産された野菜のおいしさを最大限に生かした賞味期限の長いミールキットや、業務向けの半調理キットの生産ができるようになると同時に、既存のコンニャク工場や漬物工場と繋がり、開発、品質管理、生産加工、企画営業、メディアスタジオ、消費者交流施設など本社機能が1カ所に集中することで機能性が飛躍的に上がります。

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