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アルパカファームの経営・労務事件簿

関心が高まる「つながらない権利」

便利なコミュニケーションツールとばかりに、仕事でもLINEを使っていた藤田社長。ところが千代から思わぬ指摘があって…。
千代 藤田社長、ちょっと相談が。
藤田 なんだろう、怖いな。改まって、どうしたの?
千代 高橋さんと山田さんとお昼ごはんを食べてたときに、LINEグループの話になったんですよ。最近、日曜日でも社長がLINE送るじゃないですか。みんなけっこうそれをプレッシャーに感じちゃってるみたいで…。私も実は気になっていました。特に、SNS関連の確認が毎週あるので、そういうのは週明けじゃダメなんでしょうか?
藤田 たしかに、何通か送った記憶はあるけど、そんなプレッシャーに感じるほどだったかな? 自分としては、備忘録として送っていて、見てくれたタイミングで返してくれたらいいくらいの感覚だったんだけど。
千代 それでもみんな気になっちゃうんですよ。このままだと、みんなLINE見なくなっちゃいますし、不信感をもたれるかもしれません。いまはまだそういう話は出ていないですけど、職場として嫌になっちゃう人だって出てくるかも。
藤田 そんな大袈裟な…。
千代 いえ、決して大袈裟な話ではありませんよ。実際、ヨーロッパでは“つながらない権利”について法整備が進んでいると、伝法院先生もおっしゃっていました。日本だっていつそういう流れになるかわかりません。それ以前に、職場での不満の元はなるべく断っておいた方がいいと思っています。以前から、休日に電話をかけて仕事の確認をすることも多かったですよね。私と社長の間ならOKだと思っていましたが、同じ感覚で他のメンバーとも接するのはマズいと思います。
藤田 なるほど、千代ちゃんの考え、よくわかったよ。たしかに、そういう不満があるということを真摯に受け止めなきゃいけないね。確認などの連絡はしない。週明けで間に合うことがほとんどだからね。それよりも、メンバーのみなさんとのコミュニケーションのあり方を考え直して、心理的負担をかけないようにしないといけないね。

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