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【今年の市場相場を読む】
コスト高騰を価格転嫁できるか 冬の果菜類 キュウリ/ナス/トマト/ピーマン
- 第316回 2022年12月27日
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【概況】東京市場11月はまだ群馬、埼玉など関東産地が結構な数量を持っているが、冬の産地である宮崎産のウエイトがかなり増えてくる時期である。21年11月はこの3県が合計で7割近くをほぼ同量ずつ担っていたが、22年の11月中旬は、その産地構成やシェアに変化ないものの、全体では20%減で単価は11%高い。なかでも宮崎の前年11月より29%減の単価15%高が目立ち、高知も4割減。出荷抑制もあるがコスト高による遅れもありそう。
【背景】21年11月についてみると、平均単価297円に対して23%を占める宮崎が307円、シェア7%の高知は319円と、無加温の関東産地より高いが、22年11月中旬では、平均313円のところ22%の宮崎は343円、6%の高知は339円で、終盤産地の群馬(307円)、埼玉(310円)との差は大きい。12月以降は、千葉の越冬産地を始め、まだ関東産の出荷は続くが、平年であれば宮崎産のウエイトは45%くらいまで高まり、高知産も15%前後で推移するのだが今年はどうか。
【12月以降の推移】キュウリの場合、宮崎、高知など西南暖地のものが主力になる時期だが、関東産地もなくならず、22年の年明けには各県ともキロ単価はほぼ変化ない。冬場にはキュウリの特売もほぼないために、数量がまとまった産地が優位という原則からはやや外れる。しかし、22年から23年にかけては、燃料の高騰は必然的に出荷量や品質に影響を与えるはずで、冬場の気温推移との関連で、厳冬となれば出荷は抑制ぎみの高値となるが、供給産地も多いため極端な高騰はないだろう。
キュウリ/年内には関東からも出荷 コスト増をどうカバーするか
【概況】東京市場11月はまだ群馬、埼玉など関東産地が結構な数量を持っているが、冬の産地である宮崎産のウエイトがかなり増えてくる時期である。21年11月はこの3県が合計で7割近くをほぼ同量ずつ担っていたが、22年の11月中旬は、その産地構成やシェアに変化ないものの、全体では20%減で単価は11%高い。なかでも宮崎の前年11月より29%減の単価15%高が目立ち、高知も4割減。出荷抑制もあるがコスト高による遅れもありそう。
【背景】21年11月についてみると、平均単価297円に対して23%を占める宮崎が307円、シェア7%の高知は319円と、無加温の関東産地より高いが、22年11月中旬では、平均313円のところ22%の宮崎は343円、6%の高知は339円で、終盤産地の群馬(307円)、埼玉(310円)との差は大きい。12月以降は、千葉の越冬産地を始め、まだ関東産の出荷は続くが、平年であれば宮崎産のウエイトは45%くらいまで高まり、高知産も15%前後で推移するのだが今年はどうか。
【12月以降の推移】キュウリの場合、宮崎、高知など西南暖地のものが主力になる時期だが、関東産地もなくならず、22年の年明けには各県ともキロ単価はほぼ変化ない。冬場にはキュウリの特売もほぼないために、数量がまとまった産地が優位という原則からはやや外れる。しかし、22年から23年にかけては、燃料の高騰は必然的に出荷量や品質に影響を与えるはずで、冬場の気温推移との関連で、厳冬となれば出荷は抑制ぎみの高値となるが、供給産地も多いため極端な高騰はないだろう。
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