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江刺の稲

高齢感染者の至れり尽くせり

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第319回 2023年01月31日

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もう目新しい話題ではなかろうが、新型コロナウイルスに感染した。ワクチン接種は4回済ませていたものの、感染予防に熱心だったとは言い難い。それでも、電車やバスに乗ることはほとんどなく、歩いて通う事務所との生き帰りでもなるべく人混みを避けるようにはしていた。
我が家で最初に感染したのは僕らしい。妻が先に発熱し、かかりつけの診療所に受診してコロナ陽性と診断。その前日に僕は喉のむずがゆさを感じており、翌晩から、つまり妻を同日に自分も38℃を超える発熱に見舞われた。検査を受けると感染が判明。夫婦揃ってのコロナ感染となってしまった。妻には医者の指示で薬局から5日分の薬が届けられる。ところが、1日遅れで診療所に行った僕には病院で渡された薬は3日分。医師が言うには誰かが薬を買い占めているらしく、渡せる薬はこれだけで、薬局にも薬が無いという。
しかし、我が国の高齢者夫婦の感染者に対するケアは至れり尽くせりだ。感染が分かると翌日に診療所を介して知らされた携帯電話に保健所から電話が入る。発熱した日や現在の体調を事細かに問診され、併せて血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターを送るので体温測定と合わせて毎日報告するようにと指示を受ける。さらに、買い物にも出られないからと食料品も送りますとのこと。こうした対応は高齢者だけのものかもしれないが、ありがたく支援を受けることにさせていただいた。

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