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イベントレポート

いよいよ日本でも遺伝子組み換え(GM)作物の出番か ~食料安全保障のあり方を考える生産者のホンネトーク~

去る2022年12月16日、都内で遺伝子組み換え(GM)作物に関するワークショップが開催された。題して「いよいよ日本でも遺伝子組み換え(GM)作物の出番か ~食料安全保障のあり方を考える生産者のホンネトーク~」である。
会場には全国各地から生産者を含む60名近くが参集し、ほかに数十名のオンラインの視聴者もいた。
主催したのは「遺伝子組み換え作物に関する映画実行委員会」だ。代表の小島正美氏は長年、食の安全・安心について取材し、発信してきたジャーナリストで、この日の司会進行を務めた。
日本では遺伝子組み換え作物に対して都市伝説的な憶測が語られる一方で、なぜ商業栽培が実現されないのか、については真剣に議論されて来なかった。ロシアのウクライナ侵攻に端を発し、穀物やエネルギー価格が高騰し、食料安全保障のあり方が問われる時代へ。世界的に栽培が広がるGM作物は小規模な農家にもメリットがあることへの理解を広め、どんなGM作物が日本で求められているか、生産現場からの議論を促したいというのが開催の狙いである。

フィリピンのGM作物 現地レポートを上映

この日の主役は、冒頭に弾き語りを披露した鳥取県の稲作経営者でユーチューバーの徳本修一氏(トゥリーアンドノーフ(株)代表)。彼が製作した動画「世界はこんなに進んでいる! アジア農業バイテク最前線」を上映した後、パネリストを交えて食料安全保障とGM作物の関係を考えるパネルディスカッションが行なわれた。
徳本氏は、昨年10月にフィリピンのマニラで開催された「第16回汎アジア農業者交流プログラム(Pan-Asia Farmers Exchange Program)」に参加し、ルソン島で除草剤耐性を持つGMトウモロコシ(BTコーン)を栽培する農家を訪ねた。動画では、その際の視察レポートに、同行したジャーナリストのコメントをまとめている。

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