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Economic eye

気候変動に伴う価値観の大変化

新しい農政の目標、環境負荷削減を目指す「みどり戦略」は達成できるか。画餅と言う見方もある。しかし、世界の自動車産業ではすごい勢いで「EV化」が進んでいる。
主要国のEV(電気自動車)販売台数の前年同期比伸び率を見ると、22年1~6月累計で、中国+113%(乗用車計2%)、北米+49%(同17%)、ヨーロッパ+9%(同15%)、世界+62%(同8%)である。EV車が増加している中で総数がマイナスというのは、ガソリン車の大幅マイナスを意味する。
また、22年1~10月販売台数のEV比率を見ると、ドイツ27%(20年上期8%)、フランス20%(同9%)、イギリス21%(同8%)、スウェーデン52%(同25%)、ノルウェー88%(同69%)と高い。この2年で大きく前進。EV化のスピードは速い。米国は7%、世界最大の自動車大国である中国は25%である。日本のEV率は3%と低い。中国、欧州と比べ圧倒的に遅れている。
各国の政策は、米国は2030年までに新車販売の50%以上をEVにする方針。カリフォルニア州は35年に日本が得意なハイブリッド車を含む内燃機関の新車販売を禁止する。EUは35年までにHVを含むガソリン車の新車販売を禁止。中国は35年までに新車販売の電動化比率(HVを含む)を100%にする(EV50%、HV50%)。もはやEV化は不可逆的な、世界の流れになっている。
自動車の歴史は、
120~130年でエネルギー源の大変化が起きている。つまり、今は「100年に一度」の大変革期ととらえた方がいい。

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