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【Economic eye】
気候変動に伴う価値観の大変化
- 評論家 叶芳和
- 第17回 2023年01月31日
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主要国のEV(電気自動車)販売台数の前年同期比伸び率を見ると、22年1~6月累計で、中国+113%(乗用車計2%)、北米+49%(同17%)、ヨーロッパ+9%(同15%)、世界+62%(同8%)である。EV車が増加している中で総数がマイナスというのは、ガソリン車の大幅マイナスを意味する。
また、22年1~10月販売台数のEV比率を見ると、ドイツ27%(20年上期8%)、フランス20%(同9%)、イギリス21%(同8%)、スウェーデン52%(同25%)、ノルウェー88%(同69%)と高い。この2年で大きく前進。EV化のスピードは速い。米国は7%、世界最大の自動車大国である中国は25%である。日本のEV率は3%と低い。中国、欧州と比べ圧倒的に遅れている。
各国の政策は、米国は2030年までに新車販売の50%以上をEVにする方針。カリフォルニア州は35年に日本が得意なハイブリッド車を含む内燃機関の新車販売を禁止する。EUは35年までにHVを含むガソリン車の新車販売を禁止。中国は35年までに新車販売の電動化比率(HVを含む)を100%にする(EV50%、HV50%)。もはやEV化は不可逆的な、世界の流れになっている。
自動車の歴史は、
120~130年でエネルギー源の大変化が起きている。つまり、今は「100年に一度」の大変革期ととらえた方がいい。
また、22年1~10月販売台数のEV比率を見ると、ドイツ27%(20年上期8%)、フランス20%(同9%)、イギリス21%(同8%)、スウェーデン52%(同25%)、ノルウェー88%(同69%)と高い。この2年で大きく前進。EV化のスピードは速い。米国は7%、世界最大の自動車大国である中国は25%である。日本のEV率は3%と低い。中国、欧州と比べ圧倒的に遅れている。
各国の政策は、米国は2030年までに新車販売の50%以上をEVにする方針。カリフォルニア州は35年に日本が得意なハイブリッド車を含む内燃機関の新車販売を禁止する。EUは35年までにHVを含むガソリン車の新車販売を禁止。中国は35年までに新車販売の電動化比率(HVを含む)を100%にする(EV50%、HV50%)。もはやEV化は不可逆的な、世界の流れになっている。
自動車の歴史は、
120~130年でエネルギー源の大変化が起きている。つまり、今は「100年に一度」の大変革期ととらえた方がいい。
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叶芳和 カノウヨシカズ
評論家
1943年、鹿児島県奄美大島生まれ。一橋大学大学院経済学研究科 博士課程修了。元・財団法人国民経済研究協会理事長。拓殖大学 国際開発学部教授、帝京平成大学現代ライフ学部教授を経て2012年から現職。主な著書は『農業・先進国型産業論』(日本経済新聞社1982年)、『赤い資本主義・中国』(東洋経済新報社1993年)、『走るアジア送れる日本』(日本評論社2003年)など。
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