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【人生・農業リセット再出発】
高校生レストラン
- 作家 元国際線乗務員 黒木安馬
- 第264回 2023年01月31日
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人口1万4,000人の多気(たき)町役場の農業振興係長時代、専業農家35名のフェスティバルを企画し、特産伊勢イモによる料理ショーで地元の相可高校調理科生徒にスーパーマーケットの試食品程度の料理を依頼した。「これって本当に生徒が作ったんですか?」と、結婚式のような豪華なホテルのディナー並みの30品目が並び、プロ顔負けの美味しさに会場は仰天。ルーズソックスを履いたキャピキャピの軽い女子高生たちと思っていたイメージが吹き飛ぶ。この生徒たちに輝ける場があれば、もっと成長するに違いないと直感。
憩いのふるさと村に自治会が運営する食堂があったので、そこに相可高校生の店を作ってもらえないかと相談する。諦めずに「高校生に働く経験をさせたいので、夏休み中だけでも食堂で研修させてもらえませんか」で高校生アルバイトがOKになった。夏休みが終わり、9月の自治会で「あの子ら凄いわ、驚いた! みんな同じレベルで魚がおろせるし、野菜を切るのも私らより速い。掃除もちゃんとするし、挨拶も爽やか。素直で可愛らしいしなぁ」「あの子らの店を作ってもらえませんか?」「いいでぇ。けど言っとくけどな、高校生で儲ける気はない。採算とれんでもかまへん。みんながあの子らに何かしてあげたぁなってきてな」。ふるさと村の農家直売所「おばあちゃんの店」の隣に生徒たちの「まごの店」出店が決まる。
憩いのふるさと村に自治会が運営する食堂があったので、そこに相可高校生の店を作ってもらえないかと相談する。諦めずに「高校生に働く経験をさせたいので、夏休み中だけでも食堂で研修させてもらえませんか」で高校生アルバイトがOKになった。夏休みが終わり、9月の自治会で「あの子ら凄いわ、驚いた! みんな同じレベルで魚がおろせるし、野菜を切るのも私らより速い。掃除もちゃんとするし、挨拶も爽やか。素直で可愛らしいしなぁ」「あの子らの店を作ってもらえませんか?」「いいでぇ。けど言っとくけどな、高校生で儲ける気はない。採算とれんでもかまへん。みんながあの子らに何かしてあげたぁなってきてな」。ふるさと村の農家直売所「おばあちゃんの店」の隣に生徒たちの「まごの店」出店が決まる。
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黒木安馬 クロキヤスマ
作家 元国際線乗務員
高校時に米国留学後、早稲田大学を経てJAL国際線客室乗務員として30年勤務。世界初の「カラオケ・フライト」や「1万メートル上空・北島三郎機上コンサート」などを実現させる。千葉の自宅は1300坪の山林を開墾してプール、テニスコート、コンサートホール等を手作りする。現在、(株)日本成功学会社長として自己啓発や社員教育で講演中。著書に『成「幸」学』(講談社)、『あなたの人格以上は売れない!』(プレジデント社)、『出過ぎる杭は打ちにくい!』(サンマーク出版)、『面白くなくちゃ人生じゃない!』(ロングセラーズ)、『リセット人生・再起動マニュアル』(ワニブックス)、『小説・球磨川』(上下巻・ワニブックス)などがある。 E-mail:yasuma@myad.jp URL:http://www.3percent-club.com
人生・農業リセット再出発
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