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人生・農業リセット再出発

高校生レストラン

主宰する自分磨き全国塾【3%の会】の合宿先だった伊勢神宮で出会った岸川政之さん。名刺に「まちの宝・創造特命監」、皇學館大学教授、「内閣府・地域活性化伝道師」とある。地域資源をビジネス手法で取り組み、高校生に料理とレストラン経営を任せて成功させた仕掛け人だった。
人口1万4,000人の多気(たき)町役場の農業振興係長時代、専業農家35名のフェスティバルを企画し、特産伊勢イモによる料理ショーで地元の相可高校調理科生徒にスーパーマーケットの試食品程度の料理を依頼した。「これって本当に生徒が作ったんですか?」と、結婚式のような豪華なホテルのディナー並みの30品目が並び、プロ顔負けの美味しさに会場は仰天。ルーズソックスを履いたキャピキャピの軽い女子高生たちと思っていたイメージが吹き飛ぶ。この生徒たちに輝ける場があれば、もっと成長するに違いないと直感。
憩いのふるさと村に自治会が運営する食堂があったので、そこに相可高校生の店を作ってもらえないかと相談する。諦めずに「高校生に働く経験をさせたいので、夏休み中だけでも食堂で研修させてもらえませんか」で高校生アルバイトがOKになった。夏休みが終わり、9月の自治会で「あの子ら凄いわ、驚いた! みんな同じレベルで魚がおろせるし、野菜を切るのも私らより速い。掃除もちゃんとするし、挨拶も爽やか。素直で可愛らしいしなぁ」「あの子らの店を作ってもらえませんか?」「いいでぇ。けど言っとくけどな、高校生で儲ける気はない。採算とれんでもかまへん。みんながあの子らに何かしてあげたぁなってきてな」。ふるさと村の農家直売所「おばあちゃんの店」の隣に生徒たちの「まごの店」出店が決まる。

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