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人生・農業リセット再出発

高校生レストラン


店舗は自販機を撤去してのスペースで4畳半しかない狭さ。授業があるので店は土日だけだが、TVや新聞報道で、行列をなす大繁盛になる。相可高校生たちは、フランス料理はフルコース、和食は懐石料理どころかフグの刺身までできる高い技術を持っているが、店が狭すぎて、うどん・田楽・だし巻玉子しか提供できなかった。大きな場所を探して、奥まった人通りの少ない動物園そばのテニスコート跡になった。建物は、「料理人を目指す高校生の夢を、建築家を目指す高校生が応援する!」として、三重県内4つの工業高校生徒に設計コンペで競わせた。「ハードよりハートだぁ!」と岸川さんは、三重県や町長と議員を納得させて夢を実現させる。2005年に総工費8,900万円、客席74席、高校生の店とは思えない立派な建物が完成。厨房で調理する姿は客席から丸見えで、「うわぁ~、ほんまに全員高校生なんや」と驚きと温かい目で観ている。「とても高校生が作ったとは思えない料亭並みの味。美味しかった。ありがとう!」と激励の嵐。開店2時間で売り切れ。「あの子ら高校生たちには人を呼ぶ力があるよ」と村長。高校卒業後は、経験をいかした生徒の「せんぱいの店」も誕生する。岸川さんは言う。「つかみに行くものがある時は、今つかんでいるものを捨てなくてはいけない覚悟が必要」。これからは将来の目的が曖昧な普通科クラスではなく、即戦力に繋がる実践的教育科だ。まち起こしには、あるモノを探し、モノよりヒトを。何でも自分たちで考え、自分たちでやる、失敗しても副産物が生まれる。痩せた土で作ったコメはなぜか旨い、肥料を沢山やれば収穫量は増えるが味は落ちる。なぜできないかではなく、どうすればできるかの発想。どんなプロも最初は素人から。言語ではなく、絵に描いて人に見せる、それもカラーの絵で……するとほとんどが実現する。
「やってみなはれ、やらな、わからしまへんで」サントリー創業者・鳥井信治郎

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